花巻でのハンドボールリーグ戦(大崎電気vs大同特殊鋼)、さすがに花巻、大いに盛り上がっていた。外は大雪にも関わらず、約1500人の観衆。
 
 初めて、ハンドボールの試合を観たという岩本DやTK(タイムキーパーチーム)諸氏は皆感動していた。
 
 試合が始まる前、宮崎選手が僕のところに来て「一緒に写真撮ってもらっていいですか? 自分のブログに載せたいんです」と。こちらの方から是非写真を撮ってもらいたいくらいであった。
 彼の身体が動くうちにもっとメディアに露出した方が良いと思う。ハンドボールの更なる普及のために。中々のイケメンだし、運動神経・運動能力、その総合力では他の全てのプロスポーツ選手を圧倒・凌駕している。
 彼ほどの高い能力を持った者が、その成功を担保されていたにも関わらず、サッカーや野球などのいわゆるメジャースポーツに何故行かなかったのか?といつも不思議であるが、ハンドボーラーは単に金(貨幣)の生産・消費・流通に代表され得る経済行為・活動に依存されないのかも知れない。
 つまり「生きることが幸福でありたいという欲求」こそが経済活動なのである。
 ハンドボーラーは生きる哲学が高度なのである。どうだろう?(笑)
 来年からまたスペインリーグに行くかも知れない宮崎選手。その次元の異なるプレイの一つ一つの面接が僕を魅了して止まなかった。
 
 3月18日~19日のプレイオフはまた今年も観に行こうと思う。恐らく決勝はこのカードだ。
 
 特番収録が終わって、僕ら放送席の横でずっとメインのカメラを操作していたカメラマンが、いきなり僕のところに来て「サインを下さい」と言う。
 差し出された本は2冊とも僕の拙著だった。『芸人学生』と『60歳で・・・・・』である。しかも読み込んだ跡があった。
 既に単なる金銭的経済活動・観念からは想定外に位置づけられている(笑)2冊の著作。それらの著作をこの花巻で熟読している敬虔な方がおられることに感動・感銘を受けた。
 地味で地道な、そして本流たる?経済活動を半ば無視した活動は、ここにも着実にその着地点を見出しているのである。
 
 この夜は、盛岡市近郊の「つなぎ温泉」に宿泊した。
 ホテル「大観」。
 温泉で癒され、その後、テレ朝のPやその奥さん(TK)達との宴。
 僕が提唱する、いも焼酎のグレープフルーツ割りがここでも大好評。
 その焼酎に驚いた。東北の温泉に何と宮崎のいも焼酎が置いてあった。ていうか、焼酎はそれだけしか置いて無かった。
 南那珂郡北郷町・桜の郷酒造の「無月」「かめの何とか?」
 東北の盛岡辺りで宮崎の焼酎に遭遇する。その感動に出会う。
 宮崎の焼酎を、宮崎が、全国展開することは取りも直さず、純然たる経済活動である。しかし、それは、僕らが、それらに出会うこういう瞬間の感動をも内在した「生きることが幸福でありたいという感情」を含んだ経済活動の一局面であることもまた事実なのである。