この連載が始まって丁度一年が経った。このコラムの第1回目は僕の大学の1年次の成績発表だったので、今回1周年を記念して、僕の2年次の成績を発表したいと思う。今回は、成績証明書に記載される評価(優・良・可)で表記してみたい。因みに、優(80点以上)良(79~70点)可(69~60点)である―――演習20・近代文学(優) 演習35・映画理論(優) 法学(優) 政治学(優) 経済学(優) キリスト教概説(優) 第二外国語・イタリア語(優) 英語2(良) 文化人類学(良) 心理学概論(可)―――以上。一応全単位取得である。2年次は、仕事の関係で、出席状況が1年次の時より多少悪かったし、後期の試験を受けられなかったりした科目もあったので、(優)が10科目中9科目あった1年次よりは、少し成績が下がった。尚、今回の第二文学部の卒業式における総代(成績最優秀者)は、60歳くらいの年輩の男性だったらしい。その人が呼ばれると会場にどよめきが起きたらし。僕は彼を知っている。僕が入学した時、ある授業で、なかなか先生がいらっしゃらないことがあった。授業開始5分を過ぎて、人品骨柄卑しからぬ老紳士が教室に現れた。「あっ、やっと先生が来たか……」と思った。が、その紳士はすうっと僕と同じ席に座ったのだ。その直後に、本当の先生が入って来て、教壇に立った。僕が最初に先生だと思った老紳士は実は生徒だったのだ。それから、その紳士は一日も休まず出席し、熱心に授業を受けていた。まさに生涯学習。僕は、40歳を過ぎたら大学に行くべきだと思う。勉強の面白さや大切さは、ある程度歳を重ねないと分からないものであるからである。