冠省・・・・・・・・・・BBSの方を読ませていただきました。21日(金)関西テレビ「2時ドキッ」での私の発言に対して、大変多くの方々に、私の表現方法や言い回しの稚拙さや不用意さから、不快や嫌悪を与えてしまったみたいです。それらの方々並びに関係各位の皆様に、決して意図的では無かったにしろ、不用に不快感と嫌悪感、並びに傷心感、ご迷惑等をお掛け致しましたことに対して率直に心からお詫び申し上げる次第です。サッカーに熱を入れ過ぎるあまり、軽率に大変行き過ぎた発言をしてしまったことは素直に内省し、重ねてお詫び申し上げる次第です。 <br>  尚、BBS上での、様々なご指摘・ご批判の中で、あらゆるご批判・ご非難等は積極的に甘受させて頂くとして、一部事実と異なる「犯罪者のくせに・・・・・」と言う表現とご指摘につきまして、私心と事実をご説明させて頂きます。’98年の風俗店摘発問題に関しまして、これはテレビ等でもご説明させて頂きましたが、あくまでも警察の捜査に協力という形で国民の義務として任意の事情聴取に応じただけでありまして、あの案件では「犯罪」としては成立しておりません。どうぞご理解を賜れば幸いです。<br>  それから、「にわかファンのくせに・・・・・・・・黙ってろ!」というご指摘でありますが、小生はその昔、中学の頃、3年間サッカー部に所属しておりまして、将来はサッカーの業界に身を置きたいと夢を描いていたくらいであります。高校に進学し、そこにサッカー部がなかったものですから、第二のヨーロッパスポーツと言われるハンドボール部に所属しました。先日、この日記にも少し書かせて頂きましたが、それは、まだ’74年ドイツ大会以前、ヨハンクライフのトータルフットボール以前のサッカーでした。’68年のメキシコオリンピックの日本代表に魅了され、70年のメキシコ大会に感動しました。実は、その頃からの隠れたサッカーファンを自称させて頂いております。ラモス(カリオカ)が初めて読売クラブに来た時、観客の誰もいない駒沢のグランドでラモスの華麗なプレイを見て感動したことをつい昨日のように覚えております。その時、スタジアムの観客はわずか数十人くらいで、今からは考えられない状況でした。その後、ラモスと一緒の電車で帰ったことも覚えております。ラモス氏とはその頃から仲良くさせて頂いております。今回もサッカー関係のラジオ特番を2本やらせて頂きましたし、にわかサッカーファンだろうがなんだろうが、今日の日本のサッカーの隆盛に目を見張り、今日の状況を大変喜ばしく思っている次第です。決して昨日今日、サッカーが好きになった訳では無いことをご承知おき頂きたいと思います。<br> 長年、僕なりにサッカーを観ておりまして、サッカーが、その国を代表し、その国の国民の夢や矜持を代弁するスポーツであることは承知しているつもりです。それ故に各国共その代表者たる者の責任は計り知れないものがあることも実感しております。国の威信、文化風習、個々人の夢とプライド、自己実現、生活、時には人生全てをかけて戦うのがサッカーです。 スポーツ観戦(「戦犯」の「戦」は、決して戦争の「戦」ではなく、スポーツ観戦の「戦」である)というのは、どんなスポーツもチームやそのプレイスタイル、選手個人に感情移入して観戦するものです。 勿論、ご存知の通り、サッカーは多くの国でトトカルチョ(日本ではサッカーくじ等)の対象となっていますから他のスポーツと違って感情移入や精神的昂揚が増すのも尚更です。ある意味、サッカーを観る人間そのものの生活がかかっていると言う場合も多々ありますので、皆、真剣そのものなのです。そういった理由から時にはフーリガンなる行為などが発生するのだと思いますし、今回のこのようなお叱りに繋がるのだと実感しております。BBSにカキコされた方達も真剣でしょうが、私も真剣です。<br>  他に、スポーツ観戦する者の特権の重要なファクターの一つは、誰でも自由で身勝手な批評家或いはオーナー・監督等になれるということにあると思います。野球でも、サッカーでも、「あ~、あいつが打てないから負けるんだ!」とか、「俺だったら、こうする!」とか、「高い入場料払っているんだから、しっかりやれ!」とか・・・・・・・・・・実に身勝手で、恣意的な批評や怒号が飛び交うものです。洗練され卓越したトッププロの技術やゲーム展開・戦術、駆け引き、スピード感などを体感し、感動し、夢やストレスの解消等を与えてもらうことは勿論ですが、「身勝手な評論家になれる」。ここにもスポーツ観戦の面白味のパーツがあると思います。そして、トッププロというものは、その多くのファンの厳しくかつ身勝手な視線に、常に曝されてプレイしているのだと思います。そんな誹謗中傷を覚悟し、全てを受け入れる度量を兼ね備えていることがトッププロの才覚であり、一流の証左だと考えます。それが、その国のスポーツ文化や国家自身を代表し、国民の期待という重責を一身に背負った、選ばれし者達の宿命だと考えます。野球などで、勝てないチームのバスに卵をぶつけたりする行為に対して、よく「心無いファン」と言った表現がありますが、果たしてそうでしょうか? やった行為は悪いとしても、心が人一倍あるから、人一倍感情移入しているからこそ、その悔しさからついああいう行為に走るのだと思います。「心無いファン」といういかにも文科省的な教育的立場からの優等生的視点。ファンと言う者は全て心があるものだと思います。心がありすぎるから熱くなるのだと思います。感情移入していてこそ、真のファンだと思います(今回のBBSのカキコを見てそのことを再認識しましたが・・・・・)。その事などは、当の選手やスタッフ等が一番感じていることと思います。しかし、ここでファンの行き過ぎた言動をどうポジティブに捉え、次のステージに生かしていくかは、その選手やチームの素養とエッセンシャルな体質に関わっていると言えるでしょう。一流の選手は、そんなバイアスなファンの誹謗中傷ともとれる意見をバネに、きっと大きく成長し進化していってくれるものと信じます。<br>  私もテレビ媒体に露出し、自分なりの、独自の意見や私心を述べて生活させて頂いている者のはしくれとして、自分の言動には責任を持って行動しているつもりです。従って、反論や誹謗中傷も真摯に受けさせて頂く所存です。ですから、BBSのカキコに関して、例え顔の無いカキコであっても、不当にかつ作為的に削除したりは致しません。社会には様々な意見があってしかるべきだと考えます。それを統制・統一しようとするのは、閉塞した社会の構築、文化・思想の一元化という危険性だけではなく、思想・信条、言論・表現の自由等を著しく侵害するものだと考えます。よって、今回の私の発言は、社会的言論として、また、一ファンとしての意見として不適当とも不適切だったとも思えません。しかし、冒頭でも上申致しましたが、私の表現方法の稚拙さによって、多くの方々に不快感や嫌悪感並びに迷惑等々をお掛けしたことは、事実として真摯に受けとめ、これに関しまして重ねて深くお詫び申し上げたいと思います。また、私の一プレイヤーに対する発言は、個人を誹謗中傷する意図はことさら無く、サッカーを愛するが故に、他意無く、口走ってしまったことである動機と原因をどうぞご理解して頂ければ幸いです。    BBSカキコ一同様                 そのまんま東 拝