今、大阪は十三のインターネットカフェにいる。相変わら『ミナミの帝王』の撮影である。でも、今日は一日休みだった。
昨日は、終日大阪は西成（愛燐地区）で撮影だった。朝８時から夜中の１２時までずっと西成にいた。西成に行くのは、１０年ぶりくらいだったが、相変わらず面白い街だった。
朝８時から、酒の自動販売機の前に行列ができる街、それが西成である。買う酒は、大体がワンカップ大関。そして、一人、必ず一本である。飲み方は大体一気飲み。ちびちび飲む人はあまりいない。それが西成のトレンドでありスタンダードなのだ。僕らが撮影に使わせて頂いた木賃宿は、ダイヤモンドホテルという名前の一応ホテルビルである。ビルといっても古いペンシルビルである。受付に手配書や家出人捜索のビラが貼られてあり、受付はガラスで仕切ってあり、刑務所の面会室のようである。。部屋は、３畳タイプ、２畳タイプ、１畳タイプがあり、３畳タイプはスイートと呼ばれている。一泊１５００円。風呂・便所は共同。風呂は、一応大浴場と書いてあるが、中は６畳くらい（どこが大浴場なんだ？と突っ込みを入れたくなる）の広さで、火・木・土以外は入れない。どんなホテルなんだ？ このダイヤモンドホテルは門限があって、夜の１０時。それを超えると、外で寝なければならない。しかし外の公園なんかの方が、開放的で涼しく、なんぼか居心地が良さそうなのだ。
昨日は、撮影の休憩中に、西成地区をジョッグした。今までいろんな所を走ったが、日本の中では、最もスリルのあるジョッギングだった。いろんな人がいた。まず、自転車タクシーのおじさん。自転車の後ろにお客を乗せて目的地まで行くのだが、どこまででも一律２００円。そのおじさんが言うには、「わっしは、白タクちゃうで。れっきとした緑タクやから、安心して乗れるで！」 自転車の白タクと正式なタクシーの区別をどう見分けるのだろう？ 自転車タクシーにも白タクがあるという所が西成らしい。誰がどう許可をしているのだろう？ おじさんに売り上げを聞くと、大体一週間で、２００円行くか行かないかということらしい。「行くか行かないか」という表現が、いかにも西成らしい。ま～のんびりした街、それが西成なのだ。
西成は路上で物を売る人がやたら多い。撮影バスから盗まれた黄色い傘が、１時間後には、路上で売られていた。他に、売られる商品として変わったものでは、靴片方だけというのがあった。靴を片方だけ売ってどうするのだろう？ 買う人がいるのだろうか？ しかももう一方の靴は自分が履いているのだ。信じられない。信じられないといえば、何故か人毛を売ってたおばさんがいた。明らかに自分の毛である。一瞬、欲しいなとも思ったが、 しかし、売れるのだろうか？ 例え、売れたとしても買った人は一体何にそれを使うのか？ どんなに想像を巡らしても、思い浮かばない。想像を超えた街、それが西成なのだ。
撮影中に、遠くからいきなり「カット！」と勝手にカットをかけるおじさんがいた。こちらがまだ演技中なのに、いきなりカットをかけるのだ。それで何回もＮＧになった。おじさんに説明して、ロケを見ないように説得し、一応彼も了承し、一旦はそこを離れるのだが、いつのまにかどこからともなく現れて「カット！」と叫ぶのだ。聞くと、元映画監督だったと言う（ほんまかいな？）。 他にも、そこらへんのおじさんをずっとおんぶしている人や、何故か、ボーリングの玉を持ち歩いているおじさん。いろんな人がいる街、それが西成なのだ。
ある意味、人生の終の棲家と言おうか終着駅と言おうか・・・・・・・・僕としては、個人的に好きな街である。カメラさんと、「僕らも、いつかここに流れ着くかも知れませんね～」なんて冗談を言い合っていたが、カメラさんも僕も心から笑えていなかった。人の人生なんて、どこでどうなるか分からない。まぁ、ドラマ（ミナミの帝王）の中のストーリィのように、最終的に西成に到達する人生もそれはそれでドラマティックかな～とも思ったりする。
しかし、それにしても学校が恋しい。あぁぁ学校に行きたい。ドラマとか撮影していると、ドラマの内容のことしか考えなくなり、本当に思考停止になってしまう。撮影の休憩中に、勉強できるかな～と思っていたんだが、休憩中には次に撮影するシーンのことが気になったり、科白を覚えたりでそれどころではない。論文や難解な文章、英字新聞などを持っては行くのだが、中々読めない。読む気になれないのだ。やはり、現場は勉強できる環境では無いのだ。せいぜい、読んでスポーツ新聞くらいである。こんなこと繰り返していたら、思考能力が段々低下して行くに違いない。あ～学校行きたい。
そういえば、「早大生が婦女暴行！」というニュースが流れたとき、「てっきり東さんかと思いました！」というメールが沢山届いた。し、失敬な！ プンプン！ 仮に僕がそういう事件を起こしたとしても、早大生だとは載らないよ！ やっぱり「タレント・そのまんま東」と載るだろうって、そんなことは良いとして、ここんとこ、早稲田２連荘やね～、困ったもんだね！ 彼らには、一度、西成を見せてやりたいもんだ。半端じゃないよ！
昨日は、終日大阪は西成（愛燐地区）で撮影だった。朝８時から夜中の１２時までずっと西成にいた。西成に行くのは、１０年ぶりくらいだったが、相変わらず面白い街だった。
朝８時から、酒の自動販売機の前に行列ができる街、それが西成である。買う酒は、大体がワンカップ大関。そして、一人、必ず一本である。飲み方は大体一気飲み。ちびちび飲む人はあまりいない。それが西成のトレンドでありスタンダードなのだ。僕らが撮影に使わせて頂いた木賃宿は、ダイヤモンドホテルという名前の一応ホテルビルである。ビルといっても古いペンシルビルである。受付に手配書や家出人捜索のビラが貼られてあり、受付はガラスで仕切ってあり、刑務所の面会室のようである。。部屋は、３畳タイプ、２畳タイプ、１畳タイプがあり、３畳タイプはスイートと呼ばれている。一泊１５００円。風呂・便所は共同。風呂は、一応大浴場と書いてあるが、中は６畳くらい（どこが大浴場なんだ？と突っ込みを入れたくなる）の広さで、火・木・土以外は入れない。どんなホテルなんだ？ このダイヤモンドホテルは門限があって、夜の１０時。それを超えると、外で寝なければならない。しかし外の公園なんかの方が、開放的で涼しく、なんぼか居心地が良さそうなのだ。
昨日は、撮影の休憩中に、西成地区をジョッグした。今までいろんな所を走ったが、日本の中では、最もスリルのあるジョッギングだった。いろんな人がいた。まず、自転車タクシーのおじさん。自転車の後ろにお客を乗せて目的地まで行くのだが、どこまででも一律２００円。そのおじさんが言うには、「わっしは、白タクちゃうで。れっきとした緑タクやから、安心して乗れるで！」 自転車の白タクと正式なタクシーの区別をどう見分けるのだろう？ 自転車タクシーにも白タクがあるという所が西成らしい。誰がどう許可をしているのだろう？ おじさんに売り上げを聞くと、大体一週間で、２００円行くか行かないかということらしい。「行くか行かないか」という表現が、いかにも西成らしい。ま～のんびりした街、それが西成なのだ。
西成は路上で物を売る人がやたら多い。撮影バスから盗まれた黄色い傘が、１時間後には、路上で売られていた。他に、売られる商品として変わったものでは、靴片方だけというのがあった。靴を片方だけ売ってどうするのだろう？ 買う人がいるのだろうか？ しかももう一方の靴は自分が履いているのだ。信じられない。信じられないといえば、何故か人毛を売ってたおばさんがいた。明らかに自分の毛である。一瞬、欲しいなとも思ったが、 しかし、売れるのだろうか？ 例え、売れたとしても買った人は一体何にそれを使うのか？ どんなに想像を巡らしても、思い浮かばない。想像を超えた街、それが西成なのだ。
撮影中に、遠くからいきなり「カット！」と勝手にカットをかけるおじさんがいた。こちらがまだ演技中なのに、いきなりカットをかけるのだ。それで何回もＮＧになった。おじさんに説明して、ロケを見ないように説得し、一応彼も了承し、一旦はそこを離れるのだが、いつのまにかどこからともなく現れて「カット！」と叫ぶのだ。聞くと、元映画監督だったと言う（ほんまかいな？）。 他にも、そこらへんのおじさんをずっとおんぶしている人や、何故か、ボーリングの玉を持ち歩いているおじさん。いろんな人がいる街、それが西成なのだ。
ある意味、人生の終の棲家と言おうか終着駅と言おうか・・・・・・・・僕としては、個人的に好きな街である。カメラさんと、「僕らも、いつかここに流れ着くかも知れませんね～」なんて冗談を言い合っていたが、カメラさんも僕も心から笑えていなかった。人の人生なんて、どこでどうなるか分からない。まぁ、ドラマ（ミナミの帝王）の中のストーリィのように、最終的に西成に到達する人生もそれはそれでドラマティックかな～とも思ったりする。
しかし、それにしても学校が恋しい。あぁぁ学校に行きたい。ドラマとか撮影していると、ドラマの内容のことしか考えなくなり、本当に思考停止になってしまう。撮影の休憩中に、勉強できるかな～と思っていたんだが、休憩中には次に撮影するシーンのことが気になったり、科白を覚えたりでそれどころではない。論文や難解な文章、英字新聞などを持っては行くのだが、中々読めない。読む気になれないのだ。やはり、現場は勉強できる環境では無いのだ。せいぜい、読んでスポーツ新聞くらいである。こんなこと繰り返していたら、思考能力が段々低下して行くに違いない。あ～学校行きたい。
そういえば、「早大生が婦女暴行！」というニュースが流れたとき、「てっきり東さんかと思いました！」というメールが沢山届いた。し、失敬な！ プンプン！ 仮に僕がそういう事件を起こしたとしても、早大生だとは載らないよ！ やっぱり「タレント・そのまんま東」と載るだろうって、そんなことは良いとして、ここんとこ、早稲田２連荘やね～、困ったもんだね！ 彼らには、一度、西成を見せてやりたいもんだ。半端じゃないよ！