今回、大分に行って、宮崎の隣りの県なのに、あまりに大分のことを知らな過ぎた自分に反省。 空港で、レンタカーを借りて、家族で湯布院に向かった。 夜の走行で、しかも道路事情が10年前とは多分に違っていた。 あまつさえ、車のナビは壊れていて使い物にならず、どこに向かっても、「その先1キロを左方向です」しか言わない。 小雨と濃霧も手伝って、お陰で高速を目的地とは逆の方向(北九州方面)に走行していた。 でも、何となくおかしいかった。 確かに、湯布院方向に向かったはずなのに・・・・・・・・いつのまにか、逆方向に走っていた。 途中で気付き、慌ててUターン。 空港と、別府市と大分市、湯布院の位置関係さえおぼろげで大変戸惑った。 やっと到着した由布院。 公家屋敷のような旧い佇まいの旅館。 上がり框の古びた箪笥の上に飾られた和風の雛人形。 「絶対、これからここで連続殺人事件が起こる!」 そう確信した僕は、長女の有里にそっとそのことを耳打ちする。 そしたら、有里が小声で「大丈夫だよ。コナンがいるから・・・・」   その後、我々は山の幸に舌鼓を打ち、子供と三人で入った深夜の露天風呂はちょっと感動的だった。  その後、翌日の仕事のため、深夜僕は一人大分に移動。 深夜の田舎の高速を一人で運転。  行き交う車は一台もいない。 人は、対象物が存在して、初めて自己の存在を認識できるのだ。 行き交う車が一台もいないというある種奇異な体験は、僕に非現実な世界ーーーこの世に僕は今存在しているのか? 実は、車も何も無い闇の世界で、地上すれすれを空中に浮いたままひた走っているだけなのではないか? という問いーーーというような錯覚に陥る。 どこまで行っても、FOG(霧)と小雨。 這う這うの体で、深夜、大分のホテルに着いた。 やたら広い部屋。 でも冷蔵庫に何も無い。 起きてると何か飲みたくなるので寝ることにした。疲労(温泉に長く浸かったせいか)もあった。 直ぐに寝ついた。  高速道路の上を宙に浮いて、ひた走っている夢を基軸に、幾つかの、奇怪な夢を見た。  朝、目覚ましもかけていないのに、マネージャーの安原がお越しに来る予定の午前10時30分きっかりに目が覚めた。 外は、昨夜と打って変わって、快晴。 絶好のマラソン日和だ。 会場に、塩田のお母さんがいらっしゃった。 塩田は10年くらい前にうちに来た。 いわゆる弟子みたいなもんである。 彼は、最近はかみさんに主に従事している。 ちょっと変わっている。 東京に出てきて、森進一さんの付き人になりたかったらしいのだが、配達のバイトでたまたま寄った僕の家が、(その頃アットホームでとても明るい家庭に見え)、「こんな家で働きたい」と思ったらしい。 基本的には廉直でいい奴なのだが、ちょっと短気で向こう気が強い面がある。 その昔、僕の運転手をしてくれていた頃、幅寄せして来た車をオーバーランして停車させ、中の運転手を引き摺り出し、食って掛かっり、殴りつけた。 ところが、先方の運転手に格闘技の覚えがあり、塩田は瞬時に反され、組み伏せられた。 塩田は下になり、喉元を締め上げられ、足をばたつかせながらも、まだ相手に向かって悪態をついていた。 僕が割って入って、両者を何とか離した。 何とか相手に納得してもらっての別れ際、塩田が「まっ、今日は、これくらいにしといてやらぁ!」とまるで吉本新喜劇のような台詞を吐いたのには笑った。   そんな、塩田のお母さんが、これまた塩田にそっくり。 何でも、陸上競技場の近くで、割烹を営んでいらっしゃるようだ。 その事はBBSにもカキコしてあった。 今回は、残念ながら立ち寄れなかった。 是非、次の機会に・・・・・・・・他に、オフィス北野のマネージャーの戸上女史のお母上も突然見参!   これには、僕より、同僚の安原がビックリしていた。 そんなこんなで、まだまだ書きたいことは一杯あるが・・・・・・・・今日は、この辺で・・・・・・様々な所縁の人々に遭えた大分の一日だった。