24日(木)終日ドラマの撮影で浦賀。テレ朝系土曜ワイド「救急救命士・牧田さおり4」(OA未定)。そういえば、80年代、W浅野全盛時代、僕は圧倒的に浅野温子派だった。あのワンレングスとソフィスティケートされた野生的な眼差しは僕の中で半ば伝説になっている。僕はこの10年の間、ドラマや映画・舞台をきちんと観ていないので、彼女がどういう経緯でこの「牧田さおり」を演じるようになったかは分からない。ちょっと歳を取った彼女を見ていると、あの頃のことが本当に懐かしく思える。80年代、バブルの前後、テレビも社会も実に活気があった。
そんな時代を経て、今、ドラマの中で、救急救命士を彼女が演じ、僕が救いようの無い犯人一味で細川ふみえ嬢演ずる「美佐子」を廃屋で拉致している。やれやれ。
と言うわけで、24日は仕事もあったが夕方から雨が降り出し走れなかった。おまけに夜、雪になった。
25日(金)朝、雪が残っていて朝練が出来なかった。お昼に原宿のNB(ニューバランス)に行き、またまた靴を提供してもらった。実に有り難いことだ。ランナーズの坂本さんとちょっと話した。坂本さんは去年腰のヘルニアで大手術をしたが、今は何とか元気そうだった。坂本さんはNBビルの屋上にある小洒落た喫茶店で僕をマジマジと見詰め、こう言った。「僕は、東君を伝説にしたいんだ」。「?」 坂本さんはどうやら頗る真剣のようだ。
話を聞くと、どうやら僕を芸能界最強の中長距離ランナーに育てたいのだそうだ。「現在、ロングディスタンスなら芸能界ではまぁ誰にも負けないと思いますけど・・・・寛平さんが持っていたフル3時間8分もこの前クリアーしましたし・・・・・・」「そうじゃないんだ。サブスリーなんて、東君なら明日にでも達成できる。そうじゃなく、芸能界で後20年は破られない記録を作りたいんだ」「はぁ~」 僕は今や走りで芸能界の人を対象にしているつもりはない。あくまで一般ランナーの50代レース表彰台を目標にしている。それと、公式国際レース出場。 「例え陸上経験者が芸能界に入って来ても、破られない記録を出しておきたいんだよ・・・・・・・」一体、どれくらいのタイムを想定しているのだろう? 聞くのが怖くなって聞かなかった。「でも、僕なんかではメジャーにはなれませんし、商売にもならないですよ」「そんなことはどうでもいいんだ。メジャーだろうがマイナーだろうが。僕は僕の心の中に君のドキュメントを刻んで置きたいんだ」
まぁ、坂本さんの情熱にはいつも頭が下がる思いである。先日までヘルニアで何ヶ月も立てなかった人とは思えないエネルギーとパワーであった。まぁ、僕にとっては力強いバックアップを得られた思いで、願っても無いことではあるが・・・・・・・・・
坂本さんはその後、中国の昆明やボルダーの高地合宿等について壮大な計画を滔々と説明してくれた。「あの~、僕、プロじゃないんですけど・・・・・・」そんな僕の意見など耳に入らない様子。まっ、彼に様々なケアーやサポートを任せていると安心は安心である。走ることに関する知識や経験は申し分ない。本当に心強いサポーターである。彼の夢実現にいっちょ協力するか! なんて気にさせてくれるのだ。
坂本さんとの打ち合わせの後、今何かと話題のニッポン放送・テリーさんの番組に電話出演し、その後駒沢へ。1000+500のワンセットを4セット。最後は500・500・200・100で流す(ジョッグを入れて計18km)。今日は、本当に寒かった。
これから26日、27日、28日と毎日ドラマのロケである。それぞれ1シーンずつなのだが、そのためにまたまた神奈川(浦賀)方面に行かなければならない。ドラマは本当に時間がかかる。その分、協働での手作り感が有り、達成感も一入なのだろうが。まぁ、それは仕方ないとして、誠に残念ながらこの3日間、赤坂御所1周のタイムにチャレンジは出来なそうである。おそらくチャレンジは3月3日(木)。平塚君(城西大監督)が空いていれば引っ張ってもらってのチャレンジになると思う。赤坂御所で伝説を作る。