またまたまた、十三のインターネットカフェ! 従業員の人に、相当暇みたいに思われていると思う。 実際、暇なのだ。
 今日は、午前中1シーンだけ。撮影自体は、30分くらいで終わった。こんなことなら、昨夜というか今朝コンフェデ杯を最後まで観るんだったよ。ちょっとは寝ないとしんどいかなと思って、後半の20分くらいまで、丁度フランスが一点追加して2-1になったときくらいまでを観て、寝たのだった。しかし、中村俊輔のFKは凄いね~~溜息出るわ! 前のキリン杯のパラグアイ戦なんかでもそう思ったが、俊輔とヒデとの時々見せるコンビネーションは本当に惚れ惚れする。あれは今までの日本人選手では無理。アイデア、クリエイティブ、瞬発力、判断力どれをとってもすばらしい。俊輔とヒデが10人いたら、日本はW杯準優勝できると思う。
 まぁ、それはいいとして、今朝9時にホテルを出発して、現場に9時30分に着いて、直ぐ仕度する。前のシーンが終わったのが、10時くらいで、そのまま僕のシーンを撮影。台詞は「権利チャラやなんて、そなアホは話あるかい?」のみ。監督の要望は、「歩道を小走りに走って来て、疲れて一回止まり、また小走りに走ってビルに入って行こうとしますが、そこで一旦ふと立ち止まって、そこで前半の台詞を自分に向かって言って下さい。それから焦りの表情で、後半の台詞を言いながら、ビルに入って行って下さい。それを自然にお願いします!」だと。
 テストを2~3回やって、本番。本番2回でOK! 今回の監督は、とにかくよく粘る。でも、細かくオーダーしてくれた方が、僕としてはやり易い。言われた通りにすればいいだけの話なので。でも、監督のオーダー通り(許容範囲内)に出来ない場合、何回も繰り返される。僕はまだ経験無いが、一昨日の西成のシーンでは、吉本の漫才師ティーアップの前田君の演技で、僕が殴られて倒れている姿を発見して驚くシーンというのがあった。このシーン、何と23回のテイクをした。どうも監督の気に入らなかったようで、リハから入れれば、30回は同じことをやらされていた。最後はちょっと可愛そうだった。
 今回、スタッフによると僕は「犠牲者」なのだそうだ。その前日の水曜日、ロシアンパブのシーンでの出来事。そのパブのマネージャー役の外国人(黒人のマイク)が台詞を覚えられずに何回いや何十回もNGを出すのだ。その度に、相手役の僕も、同じ芝居を何十回もやらされた。可哀想なのは何を隠そうこの僕自身なのだ。リハも入れて、回数にして40回くらいかな? 結構長めの台詞を毎回繰り返した。いい加減、「カット割してくれませんか?」と喉元まで出た。あの台詞は、もう一生忘れないだろう。 
 驚いたことに、そんなにNGを出していても、彼(黒人のマイク)はめげないのだ。周りのスタッフは呆れ返り、「またかよ!」とすごく冷ややかな空気になっているのに、時々アメリカンジョークなどを飛ばして、一人で受けているのだ。そのノー天気さに、最後は思わず笑ってしまったけど・・・・・・まぁ、めげない奴だった。文化の違いなんだか、人種の違いなんだか、性質の違いなんだか、3~4時間に渡ったその撮影(本当は1時間くらいで終わる予定)が終了した後も、明るく「センキュー!」とか言って僕らに握手を求めて来た。あぁ、ああいう民族性になりたいものだ。
 さて、今日、10時30分には終わって、メイク落として、着替えて帰ったのが午前11時。それから、ホテルの部屋で英語とかやっていたら、「掃除したいんですけど・・・・・」とホテルのおばちゃん。仕方無い。他に行くとこも無いので、このインターネットカフェに来たということ。
 明日も1シーン。こういうのまとめて撮れないもんかね~明日は、宇梶君演ずる赤城社長(金融屋の社長)を、僕が撃つシーン。赤城社長は、僕が演ずる所の田端という男を騙して金を巻き上げた。その復讐に、赤城社長がいるクラブに乗り込んで、発砲する。発砲するが玉はまったく当たらないというシーン。18時からなので、恐らく明日東京へは帰れないだろう。あ~東京帰りてぇ~
 そういえば、いつかここのBBSに「宇梶さんは、昔自分が悪かった話などを得意げにするから嫌い!」というような内容のカキコがあったっけ? その宇梶氏と明日は一緒である。僕個人的には、彼とは、昔(今から5年程前かな? 三宿の飲み屋さんで何度か偶然会ったことがある)。僕の友人の高杢君(元チェッカーズ)の友人だったのだ。
 まぁ、そんなことはいいとして、来週は都城市の市議会を見学に行く予定だったのだが、結局、この撮影で行けなくなった。本当に残念である。すんません、宮元さん。