今日は、本当に腹立った。ほんと、どついたろか? と思った。
国際社会関係論の教場試験前、教室の机に座って勉強していた。後ろで男子学生らが3~4人、やたらとうるさかった。まぁ、いつものことだから、気にせず、試験勉強に集中しようと思っていた。しかし、さすがにうるさ過ぎた。何度も目線を送り、「少しは、静かにしろ!」というサインを送った。でも、無視である。
男は、「○○子~! ○○子~!」と大声で女の子の名前を呼んでいる。近付いて来た○○子とやらに、面白くもなんとも無いギャグを発し、○○子とやらが馬鹿みたいに笑うと、「お? 笑ってくれたよ。本当に、○○子は良い女だよ~」だって。ここは、教室である。しかも試験前である。
そんな信じられない会話が永遠続く。「これ、模範解答! 回って来たぜ。これ覚えればいいだけじゃん!」 本当に模範だかどうだか分からないが・・・・・・・・・まぁ、この辺までは耳を塞いで我慢していた。しかし、次の言葉でさすがに切れた。
「あの先生、桜美林大学から臨時で来てんだろう? 簡単な問題に決まってんじゃん! だってあそこ程度低いし、あそこの大学院がやっと俺たちレベルじゃん!」 さすがに、切れた。どついたろか? と勢い良く席を立った。しかし、ぐっと堪えた。一瞬、北海ジャンジャンのときを思い出した。「馬鹿を殴っても、損するだけだ」そう自分に言い聞かせ、鬼の形相でジッと奴等を睨んだ。「やられる!」と思ったのか、一瞬、彼等はたじろいだ。「こんな奴らをどついても手が腐るだけだ」そう思いきかせ、睨んだだけで、そのまま後ろの席に移動した。
どうして俺が後ろへ移動しなければならないのか? 視力も落ち、耳も遠いので、授業や試験のときは、早目に行って出来るだけ良い席を取るようにしている。後ろに移動しようとしたら、いつのまにか席は一杯になっており、一番後ろの隅っこの席しか空いてなかった。あいつ等、絶対忘れない。一生、忘れない。
加えて、腹立つことがあった。
僕が、学校で、文学部の女子学生と付き合っていて、毎日イチャイチャしながら、昼飯を食べているという噂が流れているらしい。それも家の近くの商店街で流れているらしい。かみさんから聞いた。これには、さすがに怒りや呆れるのを通り越して笑ってしまった。 今年早稲田に入った学生の親が流しているらしい。政経の学生らしい。本当に政経なら、毎日、俺の学校での生活態度を見ているはずである。俺は、いつも15号館の102か101の教室の後ろで一人で弁当を食べている。見ている人間は皆知っている。弁当は大抵「こだわり亭」の弁当だ。たまに「ホカホカ亭」。たまに「モスバーガー」 見ている人間は皆知っている。 向こうから話かけられない限り、誰とも喋らない。 しかし、何だ! あそこの学生は? 一体どうなってんだ? 
相変わらず、遠くから無断で、写メールで盗み撮っている。トイレに入れば確認に来る。歩いていれば、追いかけて来て、わざと通り過ぎ、振り向いて確認する。「ひがし、初めて見たよ! あいつ、授業出てねぇんじゃねぇの? だって、見たことねぇもん!」そんな囁きがどこからともなく聞こえて来る。「出てねぇのは、お前だ!」
あ~~~腹立つ!