まさに惨敗を喫した。去年の秋より、17秒も遅かった。原因は幾つか考えられる。1)痔で、後半の踏ん張りがきかなかった。2)月に400km走っていて、例年よりは疲労が溜まっていたにもかかわらず、レース前2日しか休養を取らなかった。いつもは3日の休養を取って、疲労を完全に抜く。3)月に400kmの走行距離は維持できたが、スピード練習を怠った。ここ数年の中で、この半年(去年10月~今年3月)の走行距離が最も長い。初めての長い距離練習とスピード練習を同時にこなすと、怪我する可能性があったので、今回はスピード練習を控えめにしていた。やっぱりこれがいざというときのスピード不足の原因だったと考えられる。4)コースが微妙に変わっていた。5)風が強かった。西野君は一周目二周目、僕の後ろについて風除けにしていた。うまい。まぁ、これらの要因が考えられる。
 西野君(キングコング)は、前回13分27秒。僕は前回13分07秒。西野君は今回13分17秒。僕は今回13分24秒。西野君は前回より10秒タイムを縮めて来ている。噂によると相当練習したらしい。自身のラジオで、「優勝することではなく、東さんに絶対勝ちたい」と言っていたらしい。
 僕も練習した。しかし足りなかった。自己ベストどころか、17秒も遅いタイムに愕然とした。あのレースでは、ハンデがあるので順位の方は仕方無い。しかし、自己の記録を更新するということは「仕方無い」では済まされない。事実、今回、もし自己ベストを出していれば、いや、前回と同じタイムで走っていても優勝できたのである。人生に「たら・れば」は無い。今回のこれが僕の実力なのだろう。
 しかし、これで秋への課題が出来た。秋は、西野君も森脇君も水内君も今回以上に練習を積んでくるだろう。彼らがライバルというより、自分がライバルである。自己の記録を破る。克己することが第一の目標である。そうすれば自ずと結果はついてくるに違いない。今日は雨なので、これから駒沢の室内トレーニングルームに行き、トレッドミルに乗って来たいと思う。僕の中では、もう秋への闘いが始まっている。
 最後に、テレビの前で応援して下さった方々に「どうもありがとうございました」と一言御礼を言いたい。