ままよ! とかくにこの世は思うに任せず・・・・・・あれほど、人品骨柄卑しからぬ紳士にならんと決意したにも関わらず、その決意は一夜のもとに崩れ落ち、ただ我が身は燃えるゴミ、いわゆる可燃ゴミ、なかんずく粗大ゴミと化す。 いわんや、我が魂をや。 虞や! 虞や!・・・・・・ああ! 何と不条理な人間存在かは! お好みを食べては必要以上に酔いどれ、カラオケに至ってはあたり構わず軍歌をば唱歌し、朝方の寿~司~に至っては、上海蟹の味噌汁を一心不乱に貪り、清貧どこ吹く風、欲望の限りを尽くさんとするは、まさに卑しけれ・・・・・・・・・そう言えば、昨日、穴田君が買ったバイクを見せてもらった。何でもBSE? (それって狂牛病じゃん!) とかいう60年代のイギリスのバイク。中古でしかもアルカイックだから、エンジンがなかなかかからない。それを、やっと押しがけし、乗せてもらった。 瞬間、16歳の僕にメタモルフォーゼ!  産業革命以降、脈々と継続したイギリスの革命的臭いがプンプンし、「俺って、リバプールか?」と自分に突っ込む。あぁ、無情! その穴田君、今度引っ越すらしい。 引っ越し先は、友達の家。 そこに下宿させてもらうのだそうだ。 友達の父親と母親が離婚し、母親が出て行ったので、部屋が空いたらしい。 しかし、その友達も近々出ていくので、穴田君は面識の無い見知らぬ父親と同居という摩訶不思議な状況になるらしい。 かんら、かんら!  一方今日は、学校で科目登録の儀。本キャン混んでたね~まぁ、今のうちだけだろうけどね~ 今年は、「お前は政経学部か?」 と言われるような履修の仕方。 立教のキムちゃんは、1科目だけ落として、後全部SA(Aの上)だったらしい。凄すぎる。よし! 今年は、小生もやるぞ! と意を新に、誰が呼んだか「早稲田のアルカイダ」と称するご学友諸君と早稲田通りの地下定食屋でハンバーグ定食に食らいついた。 ゴムのようなハンバーグを食らいながら、「あぁ! 人品骨柄卑しからぬ紳士に、果たしていつなれるのだろう?」とイクラ丼を必死でぱくつく高橋君の横顔を力なく見たのであった。