6月はとうとう300km走破の目標を達成した。最後の6日間で約100km走った。雨の日に、13kmも走ったお陰で、雨が何とも無くなった。ここ数年、雨の日は走らない傾向にあったが、考えてみたら、マラソン大会は雨でもやるのだ。
 6月、走りはまぁまぁ計画通りだったが、勉強の方が今一つだった。反省頻り! やっぱ、しょうがないことだけど、ドラマとか入れると極端に時間を取られてしまう。ドラマ・映画と学校とは両立が難しい。広末さんの事情が良く分かる。
 30日(月)一週間振りに学校行ったら、実に懐かしい感じがした。英語と日本史特論を受け、唯是くんやら福島ゆりやら今泉君を見たら、たった一週間なのに、本当に久々に思えて何故か泣きそうになった。掲示板には、前期の試験やレポート提出の詳細が貼り出されていた。そうか~もうそういう時期なのだ。「宗教論」のレポートは、何と7月11日(金)の教場提出である。やば! ちょっと焦っている。
 その『ミナミの帝王』も今日が最後(?) 今日、この後、始発・6時の「のぞみ」で大阪行く。そのまま現場入りして、銀次郎マンションのシーン、全部で6シーンを撮る予定。昨日から、今日のシーンの為に無精髭を生やしている。きっと、このまま徹夜で新幹線に乗ることになるだろう。今日、一日、辛い闘いになることだろう! しかし、終わった瞬間、きっと何とも言えない達成感を味わえるに違いない。今、思うと、十三が懐かしく思える。きっと、ああいう形で十三に長く滞在することは、僕の人生でもう二度と無いだろう。そういう達成感や満足感があるから、ドラマや映画のスタッフはやめられないのかも知れない。
 所で、十三の僕の泊まっているホテルの裏に、いつも誰もお客が入って無い「きまぐれ」という居酒屋がある。本当に、お客さんがいない。最大いるときで、一組。いつも、「ここ大丈夫かな?」と思ってしまう。開いてたり開いてなかったりする。本当にきまぐれなのだ。この前、中をゆっくり覗いたら、「きまぐれ」に呑みに来たネプチューンの写真とサインがあった。それもごく最近の写真とサインであった。信じられなかった。十三は実に不思議な街である。
 1日(火)「斎藤寝具店」の2本撮り。2日(水)は、日テレ「壮絶バトル」。高杢君が来ていた。高杢君の腹の傷を生で見せてもらった。凄かった。まさに壮絶だった。「全内臓の3分の1を切除したんですよ!」さらりと言う彼。その裏に、想像もできないほどの煩悶と苦悩、絶望と諦念があったに違いない。体重が7kg減って、いくらか精悍になった彼を見て、生の大切さ、死の現実感を痛感する。僕も同世代。いつどうなるか分からない。さぁ、これからこの貴重な、残された、限られた時間をどう昇華(注)するのか? 彼の横顔が僕に問うていた。
 (注)昇華・・・・精神分析学的には、社会的に認められない欲求や無意識的な性的エネルギーが、芸術的・宗教的活動など社会的に価値あるものに置換されること。