昨日、駒沢で20km走をやった。15km過ぎた辺りで、とある市民ランナーに追い越された。そのランナーは走りを専門にやっているようなフォームではなく、格好も寝巻きのようなスウェットの上下、毛糸の帽子、靴はバスケットシューズみたいなドタ靴を履いて走っていた。パチンコ屋の開店に急ぐあんちゃんといった感じか。ドタドタといわゆるドタ走りでとても速そうには思えなかった。歳の頃は20代前半くらいか。どうせ直ぐへばるだろうと後をついて行った。だが、中々へばらない。ドタドタドタと今にも倒れそうな走りでそのままずっと走り続ける。バタバタと前を走られると、彼には悪いが、ちょっと邪魔だったので、追い抜く事にした。抜いて、前に出て走っていると、直ぐ後ろをずっとついて来るのだ。こちらが、ちょっとペースを上げてもついて来る。もうちょっと上げてもまだついて来る。最後の一周(2km)をトップスピードに上げた。すると、驚いたことにそれにもピタリとついてくるではないか。汗はかいているのだが、結構平気そうなのだ。本当にビックリした。最後に僕の方がギブアップしてスピードを緩めた。彼は、へらへら笑いながら僕を追い抜き、そのままのスピードで走り去って行った。信じられなかった。一体、彼奴は何者だ? 実業団や大学の選手ではない。あんなフォームであんな格好の選手はいない。それにしても速かった。これまで駒沢で一般のジョガーに負けたことはまず無かった。世の中にはいろんな人材がいるものだ。それにしても、彼はどこの誰なんだろう? まぁ、僕も15kmからの競争だったし、まだ長距離用に本格的には仕上げていない。でも、絶好調に仕上げても、彼には敵わないかも知れない。そら恐ろしきドタ走り! 目標が1つ明らかになった。今度は、必ずリベンジだ!