世の中はどうやらクイズブームらしい。そこら中で「ファイナルアンサー!」なる言葉が飛び交っている。先日、焼き鳥屋でテイクアウトを待っていると、カウンターにいた、3人が何やら盛り上がっている。3人はA(40歳代のサラリーマン男性上司)B(30歳位の男性部下)C(20代なかばのOL)。以下彼らの会話をできるだけ忠実に再現した。 突然、Aが叫ぶ「クイーズタイム!ファイナルアンサー!」。「イエーイ!」部下、盛り上がる。A「日本の三大三景は、どことどこ?」。それを言うなら日本三景。C「青森、福島、福岡!」B「馬鹿、県じゃないよ!」確かに県じゃない。それにしても、何を基準にその三県が出てきたのだろう? A「そうだ。その県じゃない!」B「じゃ、田中健、高倉健、志村けん!」C「ネプチューンの堀ケンは?」B「そ、そうか。どっちだろう?」A「そうじゃないよ。ケイだよケイ。竹下景子のケイ!」C「それって、パチンコの景品のケイですか?」B「違うよ、京浜急行のケイだよ」C「そうか」A「三大三景は、日本の景色のこと」C「それって、おそれ山って入ってます?」B「おそれ山は、山だよ。それは日本三大山。部長が言っているのは、景色!」C「それって、原爆ドームって入ってます?」B「馬鹿! それは三大ドームだろう?」三大ドームってどことどこだ? A「違う、違う。景色だよ。美しい景色」C「わかんな~い。教えてくださ~い」A「仙台の松島。広島の厳島。三保の松原」C「す、すっご~い。部長。尊敬しちゃう!今度、ファイナルアンサー出て下さいよ。絶対、取れますよ。一千万」。学力低下とクイズブームはどこまで進行するのだろう? トホホホホ。