サンスポ原稿 6・27入稿分 W杯  しかし盛り上がったね~W杯! 日本代表は見事に決勝T進出! いや~感動した! 23人の若者がこれまでの日本のサッカーの歴史を塗り替えた。僕はその昔、中学時代にサッカーをやっていた。それは‘74年ドイツ大会のヨハンクライフのトータルフットボール以前のサッカーだった。あの頃は、日本がW杯に出場するなんて、はたまた日本でW杯が開催されようなんて夢のまた夢だった。ましてや日本がW杯で決勝Tに進出し、世界の強豪と互角に渡り合うなんて来世の出来事のように思えた。しかし、それが現実になったのだ。しかしそれにしても日本中がサッカー一色だった。深夜、公園をジョッグしていたら、ホームレスのおじさん達が、どこで手に入れたか分からないが、ジャパンブルーのユニホームを着て酒盛りしながら「ニッポン、チャチャチャ!」を連呼していた。まさに列島が一億総サッカー化。僕も、髪をベッカムのようにしようと美容院に行ったら、「無理です!」と冷たくあしらわれ、「ロナウドのようにだったらできますよ!」と言われた。さすがに準決勝からのロナウドのような、大五郎カットにする勇気はなかった。サッカー熱は我が家にも到来し、普段スポーツなんて一切見ようとしないカミさんまでもが、熱心に試合を観ている。その昔、彼女は、フットサルのことを南米にいる珍しい猿のことだと思っていたくらい、サッカーのことは知らない。それが、今回は違っていた。テレビに向かって「アズ―リ! アズーリ!」と大声援である。成る程、イタリアの代表が好きなのか?~と思っていたら、急に僕を見て、「ねぇ、ところでアズーリって、何番の選手?」だって、思わずずっこけた。