ソルトレークでの日本人選手が今一つ精彩を欠いている。メダルの獲得数が極端に少ない。「何か盛り上がらないな~」何て思っていたら、競技意外の「不正行為」で盛り上がった。フィギュアスケート・ペアでのフランス審判員の不正? これで、カナダ組とロシア組が同時金メダルという前代未聞の珍事が起きた。冬季に限らず、夏季オリンピックでも、体操・新体操・シンクロナイズド等の、いわゆる芸術点がつく競技に対して、僕は兼ねてから疑問を抱いていた。芸術点はその審判員の主観で決まる。主観は実に曖昧である。各々の技には、その難易度によって点数を決め、それらをクリアーできるかどうかで評価されるのが当たり前だと思う。「美しさ」などという曖昧な概念は必要ない。陸上の100mに芸術点は無い。あったら面白いけど……踊りながらゴールとか……しかし、スケートというのは、リレハンメルの時のハーディング対ケリガンといい、ワイドショー的なドラマがある。ショートトラックでは、日本の寺尾選手が準決勝で1位になったのに、進路妨害で決勝進出ができなかった。これも誤審と言わざるを得ない。500m決勝では、前にいた選手が全員こけて、一番遅かったオーストラリアの選手がタナボタの金メダルを獲得した。彼は予選から同じ形で勝ち上がって来た、まさにラッキーボーイ。ミスタータナボタ。極端な話、そこそこ滑れれば、誰にでも金を取れるチャンスがあるのだ。100mの陸上で全員こけてビリの選手が1位になることはまずあり得ない。あったら面白いけど……マラソンではこけてメダルを逃した谷口選手がいたけど。この競技、これから金メダルを狙いたい人にはおすすめかもしれない。