最近、お薦めの感動する本は、ずばり『日本国憲法』である。前文と11章、103条からなるこの本は、本当に感動する。戦後、マッカーサー草案による、アメリカからの押し付け憲法という批判もあるが、まぁ、そういう思潮もなくはないが・・・・・・・・・・・憲法改正に関する手続き等もちょっとハードルが高く、ていうか、国民投票の実施に関する法律が無い。結果、憲法改正不可能じゃん! 憲法改正するんだったら、まず国民投票に関する法律から整備しなきゃならないじゃん! まさに硬性憲法! 他にも不備な点がなくもないが・・・・・・・時代に合わなくなってるかなと思える部分もなくもないが・・・・・・・・全体的に、感動する。特に、13条、14条、25条など・・・・・・・全ての条文が、大日本帝国憲法と過去の忌わしい経験(二度の世界大戦と軍国主義等)の反省から成り立っている。
 14条の「法の下の平等」などは、夜中一人で読んでいると涙が出てくる。「・・・・・・全ての国民は、人種・信条・性別・社会的身分あるいは門地・・・・・・・この門地と言う表現が実にいい! 門地門閥のことである。(分からない人は、これくらいは調べるように)・・・・・・・・門地により、政治的・経済的・社会的関係において、いかなる差別もされてはならない!」 いい文章だね~本当に感動する。裏を返せば、戦前、そうではなかったということ。そういう不当な差別や悲劇に、血や汗を流さざるを得なかった多くの先達者たちの、その血と汗による帰結の文章である。人類の愚かなる歴史の繰り返しを想う。大体、人間社会には差別はつきものだ。人間、二人寄れば喧嘩が始まり、三人で派閥が生まれ、四人ではいじめが発生する。恋愛などは、差別の最たるもので、一人を愛するということは、他を愛さないということである。そんな人間社会にはつきものの差別を無くそうという試み、そのあくなきチャレンジ精神と信義に感銘する。
 しかし、この日本国憲法、字が小さいのがたまにきず。吉川がとうとう老眼鏡を買ったという。近い字や小さい字が、信じられないくらい良く見えるというので、ちょっと貸してもらい、見ると、あら不思議! 本当に、よく見えた。やば! やばいっすよ! もしかして老眼? 視力、ずっと2.0だった自分。目だけは困らなかったのに・・・・・・・しょっくっす! ま、以上のように、大日本帝国憲法は、感動とショックを同時にmissionしたということだ!