致命的なドジとは | ヒガンバナ

たとえば、

職場に、すんごい厄介な お局様が居るとするよね。
その人のことを、皆が影で、
「ヒステリックババア」と呼んでたとしよう。

そして、
大事な取引先が来ているのに
うっかり挨拶をし忘れる、だとか、
転んでお茶をこぼして書類を駄目にするとか、
信じられないようなドジな事をするのが新人タエコさんだとしよう。


OL A子「ほんっとに、ヒステリックババアむかつくよねー」
B子「マジこっちがヒス起したいわよ」
C子「男の前だとコロっと態度かわるもんねーババアのくせして」

-とそこへ、タエコさんがトテチテやってきました。

しかし、その一歩後ろからはヒステリックババアが
OL A子達の無駄話を叱るために凄い勢いで近づいてきています・・・

早くも殺気で気づくA子。しかしフォローする間もなく・・・

タエコさん「みなさんそろって、負け犬ヒステリックババアさんの話ですかー
タエも仲間に入れてくださいよー」

身の毛もよだつ、間抜けな大声。

もちろん、背後のお局様は、顔がマッカッカ!

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さて問題です。

たとえば、
ここでドジで間抜けなタエコさんも、
A子さんの恐怖に震えたまなざしに一刻も早く気づき
後ろを振り返ったならば、まだかわいいものです。


しかし
「A子先輩ってばぁー、ヒステリックさんよりも
コワーイ顔になってますよぉ。どうしたんですかぁ。
タエコ、お局様ばかりに囲まれてコワイイ!」

(つまり、この期に及んでまだ、自分の置かれた状況に気づいていない。)

といわれたら、
もうこいつは、電気椅子にでも座らすしかねえな、って思っちゃうでしょ。

もちろん、
そのすぐ後ろにヒステリックババアが待機しているのですから。


うちの父は、
この電気椅子に座らせられるタエコさん並にドジです。


母の地雷を踏まないように、踏まないように、
話の中にフォローを入れているのに
まさにまったく気づかない馬鹿さ加減。

そして、
たとえば
テーブルの下で、
話を止めるために足を踏んづけたとしよう。
わかる人なら、
(あ、言っちゃいけないんだな)
ってことで
痛い足をコッソリさすりながら、話題を変えるというもの。

しかし、
「いってえな!お父さんの足を踏みつけるとは何事かっ」

みたいな感じで、
せっかくのフォローが台無し、どころか
違う問題に発展してくるから面倒なのです。

ほんっと、
ここまで場の空気も読めない、
人の気持ちもわからない、
言って良い事と悪い事の区別も付かない人と
どうやって一緒に居ればいいのやら・・。

よく、
お姑さんとお嫁さんとか、

自分と会社の上司とか、

そういう関係で、
そのように悩むのならわかるけれど、

夫婦でこんなにも行き違いがある人たちって居るのかなあ??
本当に、好きでもないのに
なりゆきに任せて結婚しちゃったんだな、って思うと
なんだか子供としては切ないです。