
「老後とピアノ」 大人の可能性に気付く
4年前からピアノを習っている。
子供の頃からの再開だけど、バンドでキーボードをやっていたのを含めると、30何年ぶりくらいだったかな。
子供が気まぐれに、「体験レッスンに行く!」と申し込んでやめたので、代わりに行ってみたら見事にはまった。
こちらの著者稲垣えみ子さんはアフロの記者として有名だけど、同じようにピアノの再学習者としての体験を語っている。
しかも、自宅にピアノがない環境下で先生はプロのイケメンピアニストだというから驚く。
本業に支障がでそうなくらい練習にも集中しているのがさすがだと思う。
「思うに、ピアノは人生を知らぬ子供にはあまりにも早すぎる相手だったのではなかろうか。」と始まり、
「苦しみの先の楽しさを知っているのは間違い無く子供ではなく大人である」と続く。
そして「大人とはなんと可能性にあふれた存在であろう」と。
今だから私にも分かる深い言葉。
私は稲垣さんより少し年下ではあるけど、ピアノを始めて明らかに世界が変わった。
ピアノなんて、上手に弾ける人はごまんといるし、今更はじめてどうする?なんて思ってたけど、
何かを目指すってわけでなく、ただただ音を楽しむ。そんなことができるのも大人ならでは!と、
感覚的にスラスラひけちゃう子供たちを横目で見ながら余裕の笑みを浮かべるのだ。

「SOMEWHERE」
ソフィア・コッポラ監督・脚本の作品。
ホテル暮らしの気ままな怠惰な日々をおくる映画スターが、別れた妻との間の子供と過ごす数日間。
その日々が彼の心に与えたのは...
セレブの日常を淡々と描いた前半はやや退屈ですが、エル・ファニング扮する娘クレオが現れてからの
コントラストの為かなと思いました。
長まわしで撮ってるシーンが多く、ストーリーの展開もわずかなので、
物足りない人も多いかと思うけど、なんとなく感じるものがあればいいのかもしれません。
ホテル暮らしというのは、庶民から見ると憧れもあるけど、根無し草のような落ち着かなさがあり、
それが、なんとなくロードムービーのような雰囲気を醸し出していました。
その雰囲気こそが、主人公の心の増幅されたものなのでしょう。
個人的には主人公も娘もキャラ的には淡白すぎて、父としての心の動きにも引き込まれませんでしたが、
ソフィアならではの、少女の透明感あふれる描き方はなかなかよかったです。
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「母なる証明」
友人のおすすめで見ました。
韓流ドラマも映画もあまり観ないのですが、こちらは内容に衝撃を受けます!
少し知的に問題がある息子とその母の物語。
青年になって親離れしていい年なのに母と一緒に寝ていて、母もそんな息子を溺愛しています。
悪い友達と付き合い、心配が絶えないとはいえ、なんとか平凡に暮らしている親子ですが、
息子が覚えのない殺人事件の犯人として逮捕され、生活は一変します。
その無実を信じる母が、涙ぐましい懸命さで、事件の真犯人を探そうとします。
そしてついに真実を知るのですが...
息子役がウォンビン。母親はキム・ヘジャ。
キム・ヘジャさんは知らなかったのですが、髪の毛を振り乱して、狂気を感じる迫真の演技がすごかったです。
最初、母と子の愛という単なるドラマと思って観ましたが、サスペンス色もあって
最後まで目が離せませんでした。
好きなタイプの映画ではないけど、おもしろい作品でした。
母なる証明 [Blu-ray]/キム・ヘジャ,ウォンビン,チン・グ
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