日本人が世界に誇る日本語、それがHARA HACHI BU
BY METAPHYSICSTSUSHIN · PUBLISHED 2019年6月26日 · UPDATED 2019年6月27日
(メタフィジックス通信より)
オキナワダイエットとHARA HACHI BU
腹八分という言葉があります。
江戸時代の儒学者・貝原益軒が『養生訓』で説いた教えだと言われていますが、私たちには日常的に使うお馴染みのフレーズですね。
ところが海外の人たちには、このフレーズが新鮮に感じたようです。
その名も「hara hachi bu」として、英語版Wikipediaにも掲載されています。
それによると、ハラハチブ(腹八分目、または腹八分)は、儒教の教えで、食事をするときは80%いっぱいになるまでに留めおくよう気を付けるという教え。
ハラハチブとは、直訳すると「腹の10分の8」、または「腹の80パーセント」という意味。
となっています。まあ、その通りですよね。
この教えは、最近では、オキナワダイエットの一環として取り上げられることもあります。
オキナワダイエットとは、その名の通り、沖縄の食事が健康に良いというものです。
雑誌『ナショナルジオグラフィック』が行った調査で、世界の中で長寿の人々が多く住む地域をブルーゾーンと呼びますが、ここにイタリアやギリシャと並んで、沖縄も含まれます。
その長寿の秘訣は食事そのものだけでなく、ライフスタイルや生き方にもヒントがあると考えられていて、そこでハラハチブの教えが注目を浴びるようになりました。
最近では、新しいダイエット法としてYouTuberたちがビデオにしたり、IKIGAIと共に、日本人の生きる智慧としてリスペクとされています。
The Japanese Weight Loss Hack You’ve Got To Try by Glmrs on YouTube
上のサムネイル、よく見るとカタカナが足りてません…。
でもハラハチの方が、よりカジュアルに使える気がしますね。
・・・・・・・・・・・・・・
ハラハチブを実践するための五か条
さて、日本人の私たちにとって、腹八分を実践するには沢山食べなければいいんでしょ的な感じがあります。
何の難しいところもありません。
ところがハラハチブは、日本の腹八分をさらにバージョンアップさせた状態になっていますから、単に食べるという行為を超えて、マインドフルな心得も加えられます。
そもそも実践前の初期状態は、常に満腹になるまで食べている状況を想定していますから、そこからハラハチブの習慣を始めるには、記憶を書き換えるところからスタートします。
と言っても、身体の記憶ですけどね。
ステップは次のようになります。
1.筋肉記憶をリセットする
少ない量の食事に慣れるには、まず胃の筋肉の記憶をリセットする必要があります。
完全に体を慣らすまでには、15~20回程度の食事でリセット出来ます。
2.空腹になり過ぎない
コンシャスに食べるということは、空腹に耐え忍ぶことではありません。
食事の前に空腹になり過ぎると、何を食べるかのチョイスも誤りがちですし、食べる量のコントロールも難しくなります。
3.ゆっくり食べる
ゆっくり食べることで、満足感と満腹感を得ることができます。
早食いを避けましょう。消化不良になりやすく、食べてもすぐおなかが減ってしまいます。
また食べている間は、食べることにフォーカスしましょう。
無意識のうちに食べ過ぎることを防ぎます。
4.野菜をたっぷり摂る
炭水化物やたんぱく質をバランスよく摂るには、野菜が必要です。
抗酸化作用により、若さも保てます。
5.小さい皿に盛る
小さい皿に盛りつけることで、食事の量が少ないことが気になりません。
食事の際は、プレート1枚にすべて載せるよりは、小皿に分けて盛り付けるとよいでしょう。
Hara Hachi Bu: Enjoy Food and Lose Weight With This Simple Japanese Phrase
こうして見ると「腹八分目って、こんなにやることあったっけ?」って思いますけど、元ネタになった『養生訓』自体、壮大な思想書とも言えますから、たった5つのステップくらい、たいしたことありません。
・・・・・・・・・・・・・
ハラハチブグッズ
また、ハラハチブの教えを忘れずに実践したい人には、グッズもあります。