帯状疱疹
膀胱直腸障害編

 

膀胱、直腸は主にS2〜4領域の骨盤神経に支配される。

 排便に関しては外来性神経支配と内在性神経支配の二つの反射経路があるため、内在性反射経路によって40-50%排便反射が保たれる。

 

→排便障害は単独ではでにくい

 排便障害は排尿障害よりも早期に改善しやすい

 

合併頻度は、0.6〜4%

大部分は2〜4週間で改善する

膀胱直腸障害を合併すると帯状疱疹後神経痛が遷延すると言われている

治療は対症療法が一般的

 排尿障害→尿道カテーテル留置、自己導尿、α遮断薬、ステロイドなど

 

 排便障害→緩下剤、浣腸など

 

 

参考

臨皮 72(1), 30-34, 2018『腹筋麻痺と膀胱直腸障害を伴った帯状疱疹の1例』

皮臨 61(5); 675-678, 2019『膀胱直腸障害を伴った帯状疱疹の2例と自験4例のまとめ』

皮臨 61(5); 679-682, 2019『右臀部帯状疱疹により膀胱直腸障害を生じ尿路感染症から敗血症に至った1例』