2021ー問題22
ジベルばら色粃糠疹について正しいもの2つ
1、中高年での発症が多い
2、春と秋に比較的多く発生◯
3、爪甲が粗造隣点状陥凹を生じる頻度が高い
4、増悪消退を繰り返し数年間の経過をとることが多い
5、初発疹はやや大きな紅色局面を生じヘラルドパッチと呼ばれる◯
あたp295
ジベルばら色粃糠疹 pityriasis rosea (Gibert)
・10〜30代、春と秋に多い
・感冒様症状が先行する例がある
・初発疹は体幹にヘラルドパッチ(herald patch) 50-90%でみられる
・初発疹から2〜14日後に急激に体幹、四肢中枢側にかけて
卵円形、大小不同で辺縁に鱗屑を伴う直径1〜2cmの紅色局面が多発
卵円形の長軸は皮膚の割線方向(Langer割線)にほぼ一致
→背部でクリスマスツリー様
・皮疹は数週間新生が続くが、掌蹠・頭部(日光露光部)は通常侵されない
・全身状態は良好
・掻痒は軽度
・原因は不明だが、HHV-6,7の再活性化の関与が指摘されている
薬剤や化学物質(メトロニダゾール、砒素など)でも類似した皮疹呈することあり
・特異的な病理所見はない
・通常1〜3ヶ月で治癒、再発はほぼない
<コメント>
ジベルばら色粃糠疹を疑ったら、メトロニダゾールの使用なども含め薬歴をしっかり聴取する必要もありますね。
関係ないですが、ヘラルドパッチ診たら鏡検はしたくなります。。。