にしおかすみこさんの『ポンコツ家族』を読了。
SMの女王様キャラだった芸人さんのにしおかさんが
ご実家で、認知症のお母様、
ダウン症のお姉さま、
酔っ払いのお父様ww
を介護しながら過ごす日々を書いたエッセイ。
さすが芸人さん、
わかりすぎるところがいっぱいの認知症の人とのやりとりも
笑える言葉に変えていて、
電車や病院の待合室で、何度噴き出しそうになったか^^;
ほんとうに、さすがとしか言いようがない。
でも、もちろんものすごくつらいこともいっぱいあったはずで、
泣きたくなるような場面も多いんだけど、
それすらも昇華させていて、ほんとすごい!!
認知症の人特有の作話とか、
外面の良さとかの大変さがわかるだけに、
他人から見たらおもしろすぎることも、
当事者はものすごく腹が立ったり
悲しかったり、いたたまれなかったりする。
私自身も似たような体験があることが書かれていて、
これを笑いに変えていくことが、どれほどすごいことかわかる。
当事者にとっては、
苦しいし大変なことなんだけど
介護経験のないひとには、ほんとコントみたいだろうな〜と思う。
それくらい、とにかく言葉のセンスが素敵すぎる♡
あとダウン症のお姉さんが、よいタイミングで絶妙にやさしいし
お父さんは酔っ払いで使えない人扱いされているんだけど、
人は悪くないのも、なんかすごくリアル。
おもしろおかしいけど、
書かれていることは、認知症のひとのリアルな姿だし
介護者の姿。
私も母の対応しているときに
客観的に引いて、心の中で実況中継しているときがあるんだけど
にしおかさんみたいな言葉のセンスが欲しい〜!!
軽やかに書かれた認知症介護本なので読みやすいけど
起きていることはすごくリアルなんで
参考になる本かもしれません^^