日本において畜産動物を食べるようになったのは、明治の開国から緩やかに始まりました。
それ以前、江戸末期の時代においても、西洋文化が流入するようになり一部で獣肉店などがありましたが、日本の食文化として社会に浸透していたものではありません。
西暦675年、天武天皇は「肉食禁止令の詔」を出しました。
その後千年以上日本では肉食は禁忌とされ、不浄のモノとされてきました。
縄文時代にも家畜動物を食べていた形跡はほとんどありません。
ましてや武器の類もなく、争いがなかったのです。
渡来系の文化が幾度となく流入するたびに、家畜食が日本に訪れる事になりましたが、その度に禁止となっているのです。
恵み豊かで、ましてや技術がこれだけ発達した現代日本では、なおさら肉食の意味を考える必要があります。
身体に負担をかけ、環境を破壊し、利権を生み貧富の格差の原因となっている。
更に道徳観念を著しく失い、霊性の低下の最も大きな原因となります。
食べようとすれば様々な理屈をいくらでもつけられますが、嫌がる動物を一方的に残酷に殺して食べる権利が果たして本当に私たちにあるのでしょうか?