戦後GHQにより、日本人劣化作戦が行われてきましたが(現在も続く)、その中の一つに塩田法の改正があります。
日本には古来から続く伝統的な、海水をまるごと凝縮して作る自然塩が取り上げられ、化学的に精製が行われる「精製塩」だけが塩と扱われました。
「精製塩」とは「天然塩」を塩水で洗い、微量ミネラルを取り除いた後に、溶解され真空蒸発缶という装置で結晶状にしたものです。
これは「にがり」の成分である塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウムや鉄分などの「少量成分」が、また「微量成分」として様々なミネラルや酵素も含まれていましたが、これらを精製し、99%以上が塩化ナトリウムで構成されています。
そのため、「精製塩」と「天然塩」とは雲泥の差があり、全く別の物質と言えます。
一般的になじみが深く、ご家庭や飲食店で使用されている食塩、食卓塩、クッキングソルトなどはこの精製塩です。
精米・精白・精製塩の三白食品が戦後日本で急速に普及し、多くの病気の原因となっていますが、このように精製塩である食塩などは、減塩すべきモノではあります。
しかし自然塩は人間にとってとても大切です。
ロシアなどでは戦時中の捕虜を抵抗させないために塩を与えず、気力を削ぐ事も実際に行われていた実例もありますが、日本では戦後こういった「精製塩」と「天然塩」の正しい情報を歪め、法を規制してでも国ごと生命の活力を奪おうとして来ました。
一般的には塩分の取り過ぎは高血圧になり、高血圧を長く放置すると動脈硬化、脳出血、脳梗塞、心筋梗塞、腎不全などの症状を引き起こすといわれています。
●しかしこの医学的根拠は、1953年、アメリカの高血圧学者のメーネリーが行ったネズミの実験から始まっています。
ネズミに6ヶ月間、毎日、通常の2倍にあたる20~30グラムもの食塩を与え、さらに飲み水にも1%の食塩を加えて飲ませました。
人間でいえば、1日200グラムもの食塩を40年間にわたって食べさせた計算になります。
この結果、10匹のうち4匹が高血圧になったというのです。
●さらに、1960年、アメリカの高血圧学者(アメリカ軍将校)のダールが発表した論文で、日本に高血圧症が多いと注目し、東北地方と南日本を対象に、食塩の摂取量と高血圧症の発生率を調べました。
その結果、1日平均27~28グラムをとっていた東北地方は、
1日平均14グラムの南日本より高血圧が多いと結論づけました。
しかし、この調査には問題があります。まず東北地方はいうまでもなく寒い場所です。
寒いということは、それだけで高血圧の原因となります。人間は寒い環境に置かれると、
血圧を上げて血液循環をよくすることによって、寒さに打ち勝とうとします。
またダールのこの調査では、同じように塩をとっていても、高血圧の人が多い地域と少ない地域があったことが見逃されています。
これでは平均値は意味をなしません。
そもそも当時は、塩の摂取量を正確に測ることができませんでした。
こんな根拠に乏しい研究から減塩が始まったのです。
●逆に「塩の摂取量と高血圧は無関係」との報告も多数あります。
高血圧研究の世界的権威であり、アメリカ心臓学会より高血圧学会の最高賞と言われるチバ賞を受賞された、元・名古屋市立大学教授の青木久三教授は、一日10gから2・3gという厳しい減塩食の臨床を行いましたが、100人の内、せいぜい2~3人が血圧に変化があり、塩分を摂っても、血圧が上がらない人の方が圧倒的に多いと言う事でした。
高血圧になった人の7割から9割の人は、塩を減らしても高血圧は改善されないという研究データもあります。
そしてアルツハイマーなどの原因とも言われている降圧剤を飲み続けるような医療実態があります。
減塩が及ぼす影響
・低体温になりやすい
・代謝異常が起きる
・自然治癒力の低下(生活習慣病や難病にかかりやすくなる)
・微生物(腸内の良性微生物など)の活動が鈍くなる
・解毒作用が落ちる
・あらゆる不快症状が出る
・無気力になる・・・
このように万病につながる作用があるのです。
現在は古来からの製法の自然塩も作れるようになっています。
そういった自然塩を必要な分だけ摂取する必要があります。
摂取量は自分の身体に聞いてみるのが一番です。
必要だと感じる分摂っても高血圧にはなりません。
塩分は身体からいろんな形でうまく排出されるのです。
また、白砂糖中毒は塩分不足も大きな原因でもあります。
その意味でも自然塩を適量しっかり摂る事は、白砂糖から身体を守る事にも繋がります。
また、加工食品やジャンクフードなどには保存や味付けなどのために過剰に食塩が入っているものが多いようです。