動物達の夜明け~ 毛皮産業の崩壊~
今やファッションのアクセントとして至る所にファーが付いてます。
洋服だけでは飽き足らず、帽子やカバンや靴、アクセサリーや置物、雑貨にも。
私が毛皮の現実を知ることになったきっかけは毛皮産業の実態というビデオです。
海外の愛護団体が中国へ行って毛皮養殖場で撮影してきたものでした。
毛皮は死んだ動物から取っている…
なんて呑氣に考えていた私にとってその実録VTRは余りにもショックでした。
そこにはタヌキとキツネがいて、みんな狭い鉄檻の中で怯えうずくまっていたのです。
おもむろに、檻の外へ引きずり出されたタヌキは怯えきって逃げる事すら出来ず、地面に伏していました。
そこへ人間が棍棒振りかざし、タヌキの頭をめった打ちにしたのです。
悲鳴を上げながら、それでも無抵抗なタヌキに人間は容赦しませんでした。
顔面が血だらけになり、手足を痙攣させながら必死で這って逃げようとしたタヌキを捕まえて、人間が次にした事は最悪でした。
タヌキを逆さまに持って、足首にナイフで切り込みを入れ、そこから一氣に生皮を引っ剥がしにかかったのです。
タヌキはまだ生きていました。
想像できますか?
生きながらにして皮を剥がされる事を。
血まみれの骨だけになったタヌキは仲間の死体の山に投げ捨てられました。
毛皮はこうして獲られているのです。キツネもウサギもリスもミンクもアザラシもみんな同じです。
麻酔なんて使いません。
剥がす前に殺してなんてくれません。
なぜ?
生きたままの方が生体反応があって、皮が剥がしやすいからです。
犬や猫だって沢山毛皮にされています。
近年、化学繊維よりも安価に手に入る犬猫は「フェイクファー」や「ラクーン(タヌキ)」として大量に市場に出回っています。
ゴールデンレトリバーやシェパードが毛皮を剥がされている画像はインターネット上では有名です。
犬は鼻に鉄槍のフックを刺され、吊るし上げ、顔面に切り込みを入れ、足まで一氣に毛皮を剥がされます。
リアルファーは嫌だからフェイクファーを買います、という方。
氣をつけてください。
それはフェイクではなく、犬猫かもしれません。
タグに「犬」と書いては当然売れませんので「フェイク」と表示されている事がどれだけ多いか…です。
「じゃあ毛皮を着ているイヌイットはどうなる?」必ずこういう意見が出てきますが、イヌイットは生活の必需の為に、アザラシを狩り、その副産物として防寒のために毛皮をまといます。
少なくとも日本に暮らしている私達にとって毛皮は100%必要ではありません。
と言いますか、どこの国で過ごそうが、今やこれだけ化学が発達している中で、優秀な化学繊維を持ってさえすれば、毛皮もウールさえも要らないと私は感じます。
「化学繊維は石油を使うから環境に悪い。動物の毛皮は天然だから環境に優しいではないか。」
この意見もよく見受けられます。
動物の生皮を剥がした後、その消毒や洗浄に膨大な化学薬品をつかいます。
その過程は化学繊維を作るより、遥かに環境汚染を引き起こしています。
消毒、脱臭を幾度となく繰り返し、染料で何度も染め上げていくのですから当たり前です。
動物の命を無残に奪い剥がし、環境汚染を引き起こす。
「毛皮産業」はもうこの世に必要ありません。
動物の毛皮は彼らの「命」そのものです。
生きているからこそ毛皮は美しいのです。
無理やり奪って、どれだけ自分を飾り立ててもそんな貴方は美しくも何ともありません。
この残酷なファッションの実態はインターネットによって世界中に知れ渡る事となり、毛皮に異議を唱え反対する声が今一氣に拡がっています。
毛皮が大好きだったパリスヒルトンは、愛護団体が持ってきた毛皮養殖場のビデオを観て涙を流し、「自分はなんて恥ずかしい人間だったんだろう。」と、その瞬間から毛皮反対の立場へと転身しました。
日本では杉本彩さん、ベッキーさん、サンプラザ中野さん、デヴィ夫人、滝川クリステルさんなど沢山の方が名を連ねています。
海外では有名デザイナー達は動物の犠牲を減らすべく自らのブランドに毛皮は使わない主張をする人が多く見受けられます。
毛皮反対を唄うブランドはラルフローレン、ヴィクトリアズシークレット、H&M、リーバイス、Forever21、アバクロ、GAP、ZARA…などまだまだ出て来ます。
日本ではユニクロ、無印良品、フェリシモなど…
まだ少ないですが、でも確実に意識は変わってきています。
本当のオシャレや美しさは犠牲が伴ってはいけない。
どうか動物達から毛皮を奪わないでください。
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