サーカスについて考える | ひふみ塾 世回りブログ

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子ども達の未来のために食や医療などの真実や嘘を暴いて行こうと思います!

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サーカスに行った時の話です。

整列して舞台でクルクル回る犬。

縄跳びしたり逆立ち歩きもしていました。

クマはまるでぬいぐるみのように、ひっくり返ったり、ジャンプしたり、ブランコに乗ったりしていました。

狭い舞台を上手く歩けないキリンは調教師にムチを入れられていました。

草食動物のトリは象でした。

象は立ち上がって歩いたり、逆立ちをしたり、その重い身体を二本足で支えながら必死で私達に芸を披露していました。

いよいよ肉食動物、ライオンの登場です。

でもそこには想像していたライオンの姿はありませんでした。

一列に並び、調教師の顔色を伺いながらヨチヨチ歩いて行くその姿はまるで猫のようでした。

牙を抜かれ、爪を折られた様な、か弱い彼らの背中が全てを語っていました。

小さな椅子によじ登り、犬のように小ぢんまりオスワリしている百獣の王。

そして次々火の輪に飛び込んで行く彼らを見て違和感を覚えました。

「これ楽しんでいるのは人間だけで、果たして動物達はどうなんだろう」と言うのも、動物は人間以上に火をとても恐れます。

彼らが最も恐れる燃え盛る火の中に自ら飛び込んで行く…。

これが意味することは何でしょうか。

彼らにとっては火以上に「人間が怖いから」ではないでしょうか。

象が無理して二本足で立つ事だって、それをしない事による人間からの仕打ちが怖いからではないでしょうか。

いったいこれらの芸をさせるまでに、どれだけ過酷な訓練や調教をしているのだろうか…。

そこにはとても残酷で許し難い現実があったのです。

当たり前ですが、動物達は自然界の中で、椅子に座ったり、綱渡りをしたり、火を飛び越えたり、二本足歩きや逆立ちはしません。

したくもない事に従うのは、しなければどんな目に合うのかという恐怖があるから故なのです。

調教師は皆、手には調教棒やスタンガン、金棒などを持っており、調教棒の先には鋭い鉄鉤がついています。

ステージに出る時は調教棒の先端に花束を刺して隠していますが、調教師の鉄鉤の先はいつも動物達へと向いています。

調教師は常に暴力と虐待を用いて、恐怖で動物達を操っているのです。

もし動物達が喜んで芸をしているならば、調教師の手には武器ではなく、おやつの袋が握られている事でしょう。

口輪を着けられ、縄で繋がれ何度も叩かれる熊。

サッカーボールの様に蹴られている鳩。

上手に芸をした時しかご飯を貰えない犬。

鎖でつながれ、調教棒で何度も打たれ、血まみれになる象。

金属棒で強打され、リモコンで電氣ショックを何度も与えられるライオン。

彼らに恐怖の念を植え付け絶対服従をさせ、動物達は身体的な痛みと、心理的な脅しによって、芸をさせられています。

ここに、元サーカス調教師のウラジーミル・デリャブキン(ロシア)の報告があるのでご紹介します。

「リングには残酷さはありません。
それは舞台裏にあるのです。
ある日サーカスの熊達が芸をする事を拒否しただけで殴られていました。
調教師は我慢出来ず、爆発し、すぐに殴るのです。
決して忘れることが出来ないのは、熊の血にまみれた調教師の靴です。
動物達は容赦無く扱われています。
これは舞台裏だけに留まらず、観客の目の前でも起こります。
ある有名な調教師が舞台から豹を突き落とし、豹が痙攣するまで殴り続けたのを見たことがあります。
実はこの私も熊を不具にした事があります。
言う事を聞かない熊の胸を強く殴ったら、この可哀想な熊は目に混濁が出来てしまったのです。
私は今でもこの情景は忘れられません。」
(2002年48号 論拠と事実より)


オーストリア、コスタリカ、デンマーク、フィンランド、イスラエル、インド、スウェーデン、スイス、シンガポールでは野生動物をサーカスに使う事は禁止されています。

ボリビアでは野生動物であろうとなかろうと、サーカスに動物を使う事は全面禁止です。

ギリシャでは2012年1月、全ての動物のサーカス利用を禁止、更には全ての動物の商業利用も禁止しました。

先日5月26日のサンデータイムズの報道によると、この度イギリスでも野生動物を使ったサーカスが全面禁止になるそうです。

「大型トラックの後ろが住処で、サーカスの観客にみっともないトリックを披露する事が唯一の生きる目的である時、トラやライオン、象、ラクダなどは良い人生を送る事ができません」
(エリザベス女王演説原稿より)

これがイギリスで成立したら更に世界に影響を与える事でしょう。

今回はサーカスを主に取り上げましたが、動物園も、水族館も立派な動物虐待です。

違いは芸をさせていない事だけで、動物達から自由を奪い、監禁し見世物にしている事はなんら変わりません。

ここでもまた、喜んでいるのは人間だけです。




なんだか切なく悲しい写真に見えませんか?

怯える動物達を見て可哀想だと想う氣持ちがある方は、もうこれらに足を運ばないでください。

どうかお金を払ってまでこの残酷な産業を支えないでください。






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