神まつる昔の手ぶり守らむと
旬祭に発たす君をかしこむ
という上皇后様の 御歌がある。
これは明治天皇の御製の
わが国は神のすえなり、神祭る
昔の手ぶり忘るなよゆめ
を本歌としてお詠みになったのだと思う。
明治天皇は、生涯、数万首の歌をお読みになったほどの名手であられたそう。
等ということは、畏れ多くて、言えない。
でも、上皇后様の歌集が出版される度に買っていた。
明治天皇の御製を知ったのは この著者のお蔭。
ある人から、頂いた。
歴代の天皇陛下が、兎に角、倹しい生活を
なさるのはしっていたけれど、これほどとは
日露戦争のみぎり、天皇陛下の軍服が、破れたり、あちこち解れたりする。
侍従が「陛下、いくらなんでも、新調いたしましょう。」というと
「兵士達が、簡単には新調などできないと
わかっている。侍従、そちが縫っておけ。」
その内「どんどん上手になってまいるな。」
と仰せになられるという。
明治天皇陛下の御製で
「天地も動かすばかり 言の葉のまことの
道を きわめてしがな」がある。
なんだか壮大です。
こんな言い様は、失礼に当たらない?
大丈夫かな?
某国営放送が天皇家について、報道するに当たって、よく敬語を忘れる。
ちょっと腹立たしい。
ともあれ、今上皇后様の歌集が、出版されるのを楽しみにしている。