「あなた本当は子供が不幸になってくれた方が嬉しいんじゃありませんか?」



って聞かれたらあなたはどう感じますか?



「子供が不幸になって嬉しいと思う親がどこにいる!?」

「バカな質問しないで!」



と腹立たしさを感じますか?



「ええそうよ、あんな親の言うことを聞かない勝手放題な子供はせいぜい不幸になればいいのよ!
そうしたら親のありがたみがわかるでしょ!?」



と思いますか?

なんでいきなりこんな質問をしたかというと

伊藤自身が子供の不幸を願っている自分に気がついて愕然としたからなんです。



と、いうのはですね

先日明け方に携帯電話が鳴ったんです。

こんな朝早く誰だと思ってディスプレイを見たら

そこには次女の名前が表示されていました。



早朝の電話。

家族に何事かあったのか

それとも何か理由があって自宅にに帰れなくなり

母の家にひとまず身を寄せようってことなのか
(伊藤と三人娘は別に暮らしているのです)

いずれにせよ、こんな時間に電話をかけてくるなんて

何か困っているに違いない!

そう思って電話に出ると



「あれ?ごめんごめん間違えた。じゃーねー。」



マ、マチガイ???( ̄◇ ̄;)



なんかもうね、ガッカリしたんですよ。

せっかく明け方に困ってる次女を助けてやろうと思ったのに

単なる間違い電話だったなんて!



貴重な睡眠を邪魔された苛立ちがブワッと湧いて

いやいや次女が何か大変なことに巻き込まれたんじゃなくてよかったじゃないか

と自分に言ったあと

ハッと気がつきました。



電話に出る瞬間の伊藤

明らかにワクワクしてました。



「次女が困ってる!私が何か助けてあげられる!」



という喜びですね。

『娘に必要とされた、役に立てる自分』が嬉しくてたまらなかったんです。

脳から幸せホルモンが出たのが後からでもはっきりと感じられました。



そして電話に出てみたら単なる間違い電話



「なんだー、困ってたんじゃなかったのかー。
私の助けが必要なんじゃなかったのかー。」



つまり

『娘に必要とされてない、役に立てない自分』

に逆戻り。

そりゃあもうガッカリですわな。



その瞬間の伊藤は明らかに次女が困っている(と思い込んだ)ことが喜びに繋がってたんです。

つまり次女の不幸が嬉しかったんです。

自分が役に立てるチャンスだから。

たぶん潜在意識で娘達が困ることを望んでるんです。

自分が役に立てるチャンスになるから。



いやー、我ながら恐ろしいですねー。



昔小児科病棟で看護師をしていた友人の言葉を思い出しました。



「子供の病状はね、お母さんの性格とリンクしてるんだよ」



友人の言うことにゃ

病気で入院している子供と付き添いをしてるお母さんを見ていると

病気の進行具合や重篤さよりも

お母さんがどういう性格なのかによって子供の具合悪さが違うんですって。



心配性でいつも「うちの子の様子変じゃありませんか?本当に大丈夫なんですか?」と頻繁に聞いてきたり

甲斐甲斐しくマメに子供のお世話を焼いているお母さんの子供は体調が悪い子が多い。



対して大ざっぱであっけらかんとしていて

付き添ってはいるけれども割りと子供を放置してて

他のママさんとおしゃべりしたり自分の好きなことしてるようなお母さんの子供は

体調がどんどん良くなっていくんだそうです。



『可哀想な病気の子供を気遣う母』

『子供の面倒を甲斐甲斐しくみる素晴らしい母』



もしそんなポイントに自分の喜びを見出してしまっているとしたら?

『子供の役に立ってる自分』を維持するためには

『子供が病気でいてくれる』ことが大前提としてなくてはならない。



お子さんの方は以前のブログにも書いた疾病利得(しっぺいりとく)の恩恵受け放題。

体調が悪ければお母さんはいつもボクのこと見ててくれる

体調が悪ければお母さんはいつもボクのお世話をしてくれる



体調良くなると母親の関心を得られなくなる

体調良くなると母親に世話をしてもらえなくなる

もう大きいんだから自分のことは自分でやりなさいとか言われちゃう



よし、病気のままでいよう。



こうして病気を長引かせているケースは結構多いんだそうです。



厄介なのはこうした心理面はほとんど自覚されないままだってことです。

健在意識ではみんなちゃんと子供が早く元気になってくれることを願っていて

子供も早く元気になって外で思いっきり遊びたいと思っているんです。



伊藤もたぶんセラピストになって心理の勉強してなかったら

自分が娘の不幸を喜んでるなんて絶対気づかなかったと思います。



潜在意識には善悪や正誤という概念がありませんから

望んだこと(喜びを感じること)を現実化しようとしてしまいます。

いやー、恐ろしいことですねー。



ボディートークと出会ってそういう部分のケアができるようになったことは

本当に本当にありがたいことだとまたまた実感しました。



そもそも人間という生き物は不幸を好む性質を元々持ってますからね。

それを次回書いてみようかな。


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