長野県神社庁飯伊支部および

各自治体史の神社が旧住所の表記であること、

伊那谷地域には ”諏訪” “タケミナカタ” を

祀る神社が大小含め無数にあることから、

この神社の記録が調べられない。

 

こんな事例があることも、

神社と地理を追いかけることの

難航しやすい点である。

 

 

神社の向き(本殿から眺める方向)

・長野県飯田下伊那(高森・豊丘~鼎・喬木辺り)地形図

 

地質図

 

飯田市は、伊那盆地に属す。赤石山脈と木曽山脈に東西を挟まれ、南北に走る天竜川を中心に展開する、河岸段丘の地形である。

天竜川の西(竜西)地域は、断層によって段丘が形成されており、集落や道路が南北に展開しやすく、神社はその一段小高い所から眺めるかのような配置がなされ、神社の向きも南東方向が多くを占める。

天竜川の東(竜東)地域は、ひな壇型の典型的な河岸段丘地形といわれ、天竜川沿い及びその支流沿いに集落や道路が展開しやすい傾向にある。神社の向きは南西と北西が多く見られ、集落展開との関係性がうかがえる。

 

参考資料・文献

地図センター「彩色地形図閲覧」http://net.jmc.or.jp/saishiki/index.asp 2010.9.9

建設省中部地方建設局天竜川上流工事事務所(1984)『天竜川上流地質図』

『重ねるハザードマップ』2023.12.29参照