最近の雑な読書メモを、書きおこしてみました。

 

 

今回は、

宇野常寛さんのAKB論に関する

ざっくりしたメモから、

日向坂46ついて、ざっくり考えてみました。

閉塞感を打開するヒントがあるかもしれません。

 

主に参照したのは、

 

リトル・ピープルの時代 (幻冬舎文庫)

 

若い読者のためのサブカルチャー論講義録

 

ニーズが多様化・個人化していく中で

一大現象を巻き起こしたAKB48。

 

ファンの間で

キャラクタライズが拡張していき、

それが 『マジすか学園』 などで

n次創作的に展開され、

総選挙を通じて、より差別化していく……。

 

個々のニーズの集合知、

「いま、ここ」 から様々に変化できる

可能性を提示した、

’00年代後半~’10年代前半ごろを

象徴する存在であったといえる。

 

’10年代半ば頃、

48グループにまつわる事件、

SNSによる誹謗中傷の増殖などとあいまって、

ライブアイドルとしての展開に

翳りが見え始める。

 

それらに伴ってか、

指原莉乃のブレイク、

総選挙の中止を筆頭に、

AKBはメディアアイドルとしての傾向を強め、

またAKBの対局として

旧来のメディアアイドルとして

(握手会などの定期イベントはAKBを踏襲)

展開していた坂道グループが

AKBのポジションに取って代わるように

台頭していく。

 

民主化の限界、

(↓持論)

新たな可能性を示すだろうと思われた

SNSも白痴化気味な現象を繰り返していく。

コロナショックでその傾向は

より浮彫になったか。

 

欅坂46 『サイレントマジョリティー』 の歌詞は、

そうした民主主義の閉塞感を表してるかのよう。

 

そんな中、

けやき坂46として発足、

日向坂46としてメジャーデビュー、

バラエティーでの活躍が目立つ

彼女たちの存在から、

どんなことが読み解けるのか。

 

ここからは持論。

こちらを主に参照。

 

日向坂46ストーリー

 

閉塞感漂う中、

けやき坂46として

現在の日向坂1期生メンバーが集まる。

 

欅坂自体が駆け出しでもあり、

また入れ替え制への物議もあったことから、

欅坂のシングル表題曲メンバーは固定され、

厳しい倍率を勝ち抜いて

坂道グループ入りしたはずの

1期生メンバーたちは、

ライブでも番組でも出番はほとんどなく、

「このまま、解散しちゃうのかな」

と不安の中で学生生活を過ごす。

またネットでの誹謗中傷を

目にしてしまったりと、

肩を落とすメンバーが続出する。

 

そんな中、

現在のキャプテンの佐々木久美は

「このメンバーならいける」 と信じ、

笑顔を絶やさないこと、

数少ない出番でも全力でこなすこと、

関係者へのあいさつ・感謝を忘れぬことなど、

日頃の態度を怠らないことを喚起、

ときに発破をかけ、鼓舞していく。

そんな彼女たちの態度に、

番組スタッフなどをはじめ、

業界関係者からの評判が上がっていく。

 

また、けやき坂46から

SHOWROOMの活用が

本格化されたことも、

メディア中心の坂道グループに

ライブ要素を補い、

ファン獲得の間口を広げた

一つの要素になっているといえるのだろう。

 

ライブツアーの実施、

ドラマ撮影、

メンバー追加によるグループの拡大、

欅坂の代打としての武道館ライブの成功、

冠番組の発足、

アルバムリリースなど、

徐々に活動が増え、成果を収めていき、

日向坂への改名、メジャーデビューへと至っていく。

 

ざっくりと経緯を見るに、

限られた条件下でも、

あいさつや笑顔、

ブログやSHOWROOMなどの積極活用など、

できることを少しずつ重ねていったことが、

彼女らの今日の活躍に

つながっているといえるのではないだろうか。

 

まさに 「いま、ここ」 からの拡張。

デビューも、明確な方針も

決まっていなかった彼女たちの

少しずつの積み重ねが、

業界関係者を、ファンを巻き込み、

ライブでの 『誰跳べ』 を筆頭に、

一体感を作り出し、

ひとつの物語を成しえた。

 

メディアとライブのミックス展開、

「全力」 「ガムシャラ」 といった形容は、

AKBへの先祖返りともいえ、

秋本康の提供する歌詞も

疾走感、爽快感にあふれるフレーズが

戻ってきたようにもみえる。

 

難しい世の中ではあるが、

日頃からの人との関わりを大事にすることが、

閉塞感を打開する、

ひとつの具体的方法論なのかもしれない。

 

と、こちらを横に置きながら、考えてみた。

 

ありがとうもごめんなさいもいらない森の民と暮らして人類学者が考えたこと

 

 

メモ書きの

一応の目安として、

 

①著者の考え方、

②その考えに基づく事例・具体例、

③証明するための調査・実験、

④調査・実験対象の詳細・関連資料、

 

をとるようにしているのですが。

 

①~④を一通り書いてあるのもあれば、

いずれかをテキトーにメモッたのもあれば、

それぞれが別のページ、別のノートに

他のメモと混じりながら書かれちゃってたり……。

 

見返してみると

なんのこっちゃ、よくわからない状態……。