こんにちは、稗田利明です！
## 狩猟担い手不足に対応
農林水産省は、シカやイノシシなどによる農作物被害対策として、デジタル技術を活用した「スマート捕獲」の推進に乗り出す。2025年度にモデル地区を選定し、事業費を補助する方針だ。狩猟の担い手不足が深刻化する中、効率的な捕獲方法を普及させ、農作物被害の減少を目指す。[1][2]
## スマート捕獲の仕組み
スマート捕獲は、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)を使い、農作物に被害を与える鳥獣を捕獲する取り組みである。
- センサーカメラで鳥獣の生息地域を調査し、効果的な場所にわなを設置
- 鳥獣がわなにかかると、自動でわなの入り口を閉じ、狩猟者や自治体職員にスマホで通知[1][2]
## メリットと実証例
スマート捕獲を導入すれば、以下のメリットがある。
- わな見回りの負担軽減
- 報告書類作成の手間削減
長野県小諸市では、ICTを活用した捕獲を進め、農作物被害額が大幅に減少した実績がある。[1][2]
## 政府の支援策
政府は、スマート捕獲の普及を後押しするため、以下の支援策を検討している。
- スマート捕獲を導入する自治体に対し、センサーカメラやAI搭載わなの設置費を補助
- 捕獲位置情報などのデータを収集し、鳥獣の出没しやすい地域を特定する仕組み整備[1][2]
## 鳥獣被害の現状
野生鳥獣による全国の農作物被害額は、2010年度の239億円をピークに減少傾向にあったが、近年は150億~160億円台で下げ止まっている。狩猟者の高齢化に伴う担い手不足と、東北や北陸でのシカの生息域拡大が影響しており、対策が急務となっている。[1][2]
Citations:
[1] https://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20240528-567-OYT1T50126.html
[2] https://www.yomiuri.co.jp/science/20240528-OYT1T50126/
[3] https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/nokan/katsei/choju.html
[4] https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/hyousyou_zirei/yuuryou_jirei/47zirei-1.html
[5] https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/kikijouhou/kikijouhou.html