こんにちは、稗田利明です!

デザインに特徴のあるスマートフォンやオーディオ機器で知られる英Nothing Technologyが、日本市場により力を入れて展開することを明らかにした。円安などの影響で市場環境が非常に厳しい日本のスマートフォン市場だが、そうした環境が逆に、Nothing Technologyのような企業にはチャンスになっているともいえそうだ。[1][2][3]

Nothing Technologyは2024年4月18日、日本で新製品発表イベントを実施。ワイヤレスイヤホンの「Nothing ear」と「Nothing ear(a)」、そして同社製品と生成AIチャットの「ChatGPT」を連携させる施策を発表した。これらの製品や施策は日本だけでなく、世界に向けて展開されるものだ。[2][4]

海外のメーカーが、すでに発表済みの製品を日本で発表するイベントを実施することはよくあるが、海外のメーカーがわざわざ日本に来て、世界に向けた新製品発表イベントを実施することはほとんどない。それだけに、Nothing Technologyにとって、今回実施したイベントに明確な意図があったことは確かだ。[3][4]

その"意図"とは、日本市場に力を入れることのアピールだ。同社は、これまで日本で製品をいくつか投入していたが、あくまで世界的に販売する製品を日本でも販売しているに過ぎず、日本で利用すると不便であったり、疑問を抱く点がいくつか見られたりしたのは確かだ。[3][4]

しかし、同社は今回のイベントに合わせて、日本市場本格開拓のため日本にオフィスを設立することを発表。さらに、日本オフィスのマネージングディレクターとして、かつてソニーで「Xperia」シリーズを手掛けていた黒住吉郎氏が就任することを明らかにしている。黒住氏は、スマートフォンやオーディオ製品に対する経験が豊富なことから、そうした人物をあえて採用したことも、日本市場に対する力の入れ具合を見て取れるだろう。[3][4]

Citations:
[1] https://jp.nothing.tech/pages/store
[2] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000082566.html
[3] https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00745/042300185/?P=2
[4] https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/interview/1586042.html
[5] https://jp.nothing.tech/pages/store-locator