干尽の続き
ブブ、
ここ、覚えてる？
ここは、
ブブのお気に入りの場所のひとつ
落ち武者風情で、
寝そべっていたことも、あったね
ここに、寝そべるのは
今日も、来たよ、
干尽交差点
日曜日は、
ここを歩いたね
たった、
三日前だった。
ブブ、
わかるね？
どこにいるか、わかる？
捨てられたと知らず、
パパの迎えを、
ブブは、
この街角で、待ち続けた
2014年 11月
ブブが、顔を上げた！
そして、
か細い声で、
鳴きはじめる
きっと、
今日こそ、
パパが僕を迎えくる！
2010年、待ち続けるブブ
行きも帰りも、
アトムは、
ブブに吠え続けた
必死だった。
ワン！ワン！ワン！
ブブ！ブブ！
声を出せよ！
ぼくに、応えてよ！
帰宅間際、
やっと、ブブが、ワン、、
ひと声、ふた声。
それが、とても、嬉しかった
ブブ、
お家についたよ
ブブが寝ているそばに、
アトムが、ゴロリ
ブブ、微笑む
ブブ、
ぼくは、
そばにいるよ
（アトム）
（アトム）
のべ15年、
アトムとブブは、
干尽ノラ生活を共有してきた
血の繋がりは、ないけれど、
二匹は、義兄弟
アトムが兄貴分
時間差があったけど、
二匹そろって、
お家に来てくれた
ありがとう
ニュートリカル、ポカリスエット。
ブブは、
頑として、
口を開かない
ブブの歯茎の隙間に、
強引に、
チーズに巻いた、
抗生剤、ビタミン剤を押し込んだ。
ポカリスエット飲みながら、
二日ぶりのウンコ
コロコロ、硬かった。
ウンコが、出て、
よかった、よかった