大門の海軍史跡を歩く 備陽史探訪の会 

福山市

 

福山海軍航空隊とは、広島県深安郡大津野村(現在の福山市大門町津之下)にあった

日本海軍の水上機専用の航空機基地。 

 

昭和十八年(1943)から昭和二十年(1945)までの短い間、海軍の基地でした。

進駐軍が駐屯したり、保安隊(のちの陸上自衛隊)の福山駐屯地ともなり

昭和四十一年(1996)日本鋼管福山製鉄所(JFEスチール)が進出、現在に至る。

  • 1943年 逓信省により民間水上機の搭乗員教育所として開設。
  • 1944年6月1日 瀬戸内海を挟んで南向かいに位置する香川県詫間町にあった
  • 詫間海軍航空隊の福山分遣隊となる。
  • 1945年3月1日 福山海軍航空隊として分離独立。
  • 1946年 大英帝国陸軍や英連邦オーストラリア陸軍が同基地に進駐。
  • 1952年 保安隊(のちの陸上自衛隊)の福山駐屯地となる。
  • 1966年 日本鋼管福山製鉄所(現在のJFEスチール西日本製鉄所福山地区)が進出。基地跡地も敷地となる。

現在は広い駐車場になっています。

ここに格納庫、各種工場がありました。

福山海軍航空隊で使用された機種

終戦時の残存航空機

零式観測機    29機

九五式水上偵察機  15機  

二式練習用飛行機  1機  

九三式水上中間練習機   3機      

同  機体      7機

     瑞雲     1機

九三式陸上中間練習機    1機      

赤斜線の位置あたりです。

 

パネル展示

特殊攻撃機 晴嵐

折り畳み式の水上機母艦

潜水艦 伊四〇〇に3機搭載可能

 

火工兵器庫跡

 

段になっている場所 ここに食堂、生徒舎、教場などがありました。

防空壕跡

防空壕跡

当時の水道配管

 

防空壕跡

この小山の上に無線壕跡があります。

みかん畑のようです。

無線壕下の貯水槽

下段は改修されています。

山頂の無線壕跡

今も倉庫として使用

福山JFE工場

往時は海でした。

 

詳細な図

第631海軍航空隊跡

遺構は無く、ゴルフ練習場になってます。

門柱のみ残されています。

大きな貯水槽

詳細な説明と、当時の事を良く知る人も居られ、大変勉強になりました。