TAB譜をたずねて三千里!?
「PANORAMA」TAB譜・入手顚末記
「メモしますので 本の名前 教えてください」
その店員は およそ ギターに精通しているとは思えない風貌だったが 俺はかまわず告げた。予想通り 裏切らなかった。書かれたメモを見て 俺は 続けるべきか逡巡した。
そのメモには 「押尾コウタロウ パノラマ」 とあった。
どうせ TAB譜 って云っても 分からないと思ったので 懇切丁寧に 「T、A、B で タブ譜と 云います 譜は 楽譜の譜です」
男は すらすらと TAB まで 書いて ペンが止まった。 明らかに 「譜」という字がわかっていなかった。
もう 逃げ出したかった。ぐっと こらえて 「ドレミ出版です」と云った。
男は ドレミ出 まで 書いてまたペンが止まった。
「譜」が書けないのは許そう しかし 書店員のくせに 「出版」と書けないのは どうなんだ! 結局 そこに目的のものはなく 泣きながら店を後にした。
渋谷、新宿、池袋 等の 大型店に問い合わせても答えは同じだった。
俺は 本丸直撃しかないと覚悟を決めた。
「13日に出荷しまして 問屋さん経由になりますので 店頭に並ぶのは もうしばらくしませんと・・・・・ あ、HPに発売中とあるのは 通信販売はしてるということなので・・・・」
ドレミ楽譜出版社営業部の女性の声は明らかに温度の違う俺のテンションを冷ますかのように 極めて事務的に話してくれた。
俺は 心の中で 「何とかしなければ!」という思いと 「あきらめて 店頭販売まで 待つか!」という思いが 交錯し・・・・・・要するに 葛藤してた。
「あの~ つかぬことをお伺いしますが そちらに直接行ったら 売っていただけるんですか?」 素朴な疑問には大抵 答えはあっけない。
「はい」
着の身着のまま ハンドルを握っていた。
驚愕である。我が家から 車で10分のところに ドレミ楽譜出版 は あった。
まさに 灯台下暗し とは このことだ。
あっさり 手に入った。しかも 消費税取られなかった。少し得した。
さ、さ、練習、練習。
