二人で過ごす時間に容赦なく終わりが近づき、現実逃避した一日を振り返る。
「仕事…明日から頑張れそう?」
今朝の泣きっつらから変わって、僕に甘えてばかりのキミに尋ねる。
「明日も行きたくないかも…」
職場の人も心配して電話してきてくれたんだから、明日は行かなくちゃダメだよ。
「わかりました…」
離れられなくなった二人は、気持ちと反対の言葉で現実と向きあった…
明日も明後日もずっとこのまま一緒にいたい…
それが本音だった…
「またしばらく逢えないね」
「だね…」
いつまでも離れられない二人は黙って手を重ねて時計を見つめた…
時計を見つめてると時の流れが遅くなった気がする…
「そろそろ帰るね…」
「ああ…気をつけてね」
キミを見送る。
明日は頑張って行きなよ。
ため息をひとつ…
部屋に戻りテレビをつけたころ、携帯が鳴った。
ん???
「電話しちゃった」
可笑しくなった。キミも僕と同じ気持ちだったんだね。