ここ2週間ほど、
漫画「美味しんぼ」の福島編の描写が、
社会問題化していた。
曰く、
低線量被ばくでの鼻血は、科学的に有りえないとか、
風評被害を助長するとか・・・・
そういう論調が中心である。
勿論、鼻血が被ばくのせいと断定して書いた部分を、
ちゃんと様々な論点から、分析せずに載せたと言う意味では、
実際に現在、
福島で生活する人々への思いが足りないと言われれば、
それはそうと、言える部分も有る。
だが・・・・
ここで、この描写についての、
正誤を、これ以上論じるつもりはない。
漫画の作者が、
作中で、別に主人公が鼻血を
被ばくのせいだと言ったわけでもない。
あくまで、
地元の被災者である元村長や、
医師が語ったものとしての描写であり、
批判をするのなら、
その元村長や医師に直接取材して、
そう語ったのかを確認すべきものである。
その裏付けをせずに、
作者だけを糾弾するのは、
攻撃しやすい場所だから、
攻撃しているに過ぎない。
それに・・・・
低線量被ばくについての鼻血が、
非科学的とまで述べた教授については・・・
実際には、
「低線量ひばくについての、鼻血については、
その因果関係が、科学的に証明されていない」
こう述べるべきものであり・・
彼の言う、
「非科学的」
とは、
海と水たまりほどの大きな違いが有る。
(まあ、これも記者が記事をゆがめてないと言う前提での話になるが・・・)
何か・・・
福一関係については・・・
上記のような、三段跳び論法が、
あちこちで飛び交ってるように感じてならない。
一見、論理的に見えて、
一部の論理が飛躍している論法・・・
それがまかり通ってるように見える。
まあ・・・
アメリカですら、
原爆投下後の進軍実験で・・・
兵士たちに怒った放射能障害を、
因果関係が無かったと言ってるくらいだし・・・
日本政府も、
広島原爆の後の、「黒い雨」による、
二次被曝については・・
未だに認めてなかったりする。
日本もアメリカも・・・
所詮この程度の考え方だ。
この事実のどこに、科学的な根拠が有るのかねぇ・・・
ちなみに・・・
前に書いたかもしれないが、
チェルノブイリについての被害では・・・
「被ばくと被害者の受けた障害との・・・
科学的な因果関係が無いと、
国が証明しない限り・・・」
被ばく手帳が出る。
さて・・・・
どちらが、正しく科学的なモノのみかたなのかねぇ・・(-_-;)
現実には・・・
今日も、福一では作業員たちが、
見えない敵と、毎日終息の為に闘っているわけだし、
総理が述べた、湾内封じ込めも・・・
科学的データとしては、間違っていると言うべきものが、
出てきている。
それが、まさに科学的な問題だし・・・
科学的な論争を続けることこそ、
本当の意味での、福島の再生につながるのではないかと思う。
ちなみに・・・
20世紀初頭には・・・
「ロケットが宇宙に行くことは、
科学的にありえない」
と、証明した人もいる。
あまし安易に、
「科学的」を振りかざさないでほしいものだと・・
ふと・・・
思った次第・・・・