由美子へ。君の気持ちに答えられなくてごめんなさい。
君とは小学生の時から同級生だったよね。
とても繊細で、授業で指されただけで、真っ赤な顔をしていたね。
ついたあだ名が「リンゴちゃん」君はとても可愛かったよ。
中学へ上がっても君はとてもシャイだった。
彼氏も作らず、ずっと僕だけを見ていてくれたんだね。
僕は子供すぎて、君の気持ちに気付かなかった。
高校へ進学し、別々の学校になった。
でも、バス停もJRも同じ路線。途中まで一緒に通学したね。
君は新宿まで。僕は水道橋。満員電車で密着したときの鼓動の高鳴り、
君の頬は真っ赤に染まっていたね。君の髪はとても良い香りだった。
僕はとても臆病だった。君の本当の気持ちを知るのが怖かったのかもしれない。
結局君は僕に何も言わず、僕は君に何も言えなかった。
本当はとても好きだった。大好きだった。
君はとても綺麗だった。歩いているだけで、男の視線を奪い去る。
僕には勿体無い女性だと思い込んでいた。気付くのが遅すぎた。
今、君は幸せですか?