中学時代から鉄ちゃんをはじめ,大学では「鉄道研究会」に所属.いわゆる乗りテツでした.その後はほぼ鉄ちゃんは廃業していましたが.数年前より自転車テツである「輪行」を始めたことにより,急速に血中の鉄分濃度が上昇してきました. 

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 札幌駅の553D3両編成


さて約10年ぶりに,札沼線に乗ったのは,2011年の4月9日です.この時の乗車記を記振り返ってみます。

当時はまだ、新十津川までが営業区間で、札幌・北海道医療大学間も未電化で電化工事が始まったばかりの頃です。

 

札沼線は北海道のJR路線の中で区間によって性格のがまるで異なるユニークな路線です。

 

私の乗った553Dは,桑園で函館本線と分かれると,次の八軒からは複線となり高架で札幌北部の住宅街を走り抜けます.新川・新琴似間では4車線の高架道路の札樽自動車道を斜張橋でまたぐという離れ業を見せるのですが,列車からの眺めはそれほどではありません.新琴似・太平間で地平に降りますが,新川・あいの里教育大間は堂々10km以上の複線区間がつづきます.

次のあいの里公園は以前は「釜谷臼」という名で札沼線開通当時からあった由緒ある駅なのですが,つまらない名前に変えられてしまったのは残念です(ただし600mほど西に移転している).

数年前に架け替えられた石狩川橋梁を渡ると,当別町に入ります.石狩太美(現:太美)をへて553Dの終着駅石狩当別(現:当別)に定刻に到着しました.ここまでが札幌の通勤圏であり,この一つ先の北海道医療大学まで今電化工事が進められています。4月9日現在,石狩川橋梁までは架線が張られているものの,当別町側は架線どころか,コンクリートポールすら立てられていない有様でした.これから急いで工事に取りかかるのでしょうか?(桑園ー北海道医療大学間 28.9km間の電化完成は平成12年春に完成)

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553Dが石狩川橋梁を渡る直前


ここからは11時15分発の5425Dで新十津川に向かいます.

 

石狩当別を出ると次は北海道医療大学.無人駅ですが,折り返し設備(ホーム)があり.札幌からこの駅までの列車が数多く設定されています.ここから先は列車本数はぐっと少なくなり,純然たるローカル線となります.終点・新十津川までいくの3往復しかありません.5425Dは貴重なその一本なのです. (廃止直前は1本まで減りました)


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石狩当別駅

 
札沼線は地図で見ると石狩平野の西側を悠々と走っているように見えますが,実際は,石狩平野と樺戸山地との境界を地形に逆らわず緩やかにカーブを切りながら走っています.そのため車窓は結構変化に富んでいて四季折々に楽しめます.札沼線・石狩当別以北でおすすめの駅は,この線が一カ所だけ小さな山越えをするところにある「豊ヶ岡」です.

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豊ヶ岡駅


終点新十津川で降りた客は6名,私と2人組の鉄ちゃん,鉄子らしき若い女性1名,地元のおばさん2名でした.鉄ちゃん,鉄子は多分滝川行きのバスに消え,折り返しの5428Dに乗ったのは私一人でした.

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新十津川にて
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新十津川駅舎

 

新十津川駅舎も今は取り壊されたということです。