今まで扱った発明のほとんどは、これまで存在する技術乃至発明の改良です。その程度が一定水準を超える、すなわち進歩性があると認められた場合、特許になるわけです。
ところが、そういうものを超えた発明も中には存在します。
1つは、新しい物理現象を発見し、それに基づいて全く新たな発明を行う場合。私もこれは一度経験があります。審査官もそのような物理現象を知らないわけですから、実験結果でしか説明できません。おのずと、仮説を立て、それを裏付ける実験結果を得て、実施例などに加えるわけです。
もう一つは、全く発明の素人が、実験を繰り返し、当業者が馬鹿にして、そんなの絶対に無理と言うのに、中にたまたま、うまくいき、しかも再現性があると言った場合があります。そういうものを出願してくれと言われた場合、私の方があらゆる面から考えてどうしてそういう結果になったかの理屈を考えて、出願し、これまでその方のものは、全部特許されております。理屈は分からないのに、やってみたら、とりあえず、うまくいったと言うものです。
まだ、他にも、そういう別のジャンル乃至カテゴリーに当てはまるタイプの発明は出てくるかも知れません。
仕事をやっていて、そういうものがきた時は、どうしようとこちらも思いますが、特許が取れた際の喜びはひとしおです。