こんばんは。


昨日、兵庫公演にて『Take me out』大千秋楽を迎えることができました。


お越しくださった皆さん、応援してくださった皆さん、ありがとうございました。


実はこの作品に出ることが決まってからというもの、いえ、オーディションを受ける前から大きな壁というか苦手意識というか、作品がスッと落ちてこないモヤモヤ感を感じていました。


初めての海外戯曲、ルールすらも自信がない野球、自分ができることってなんやろう、トッディとしてどう生きたらいいのかが中々掴めませんでした。


あれ藤田さん、小川絵梨子さんはいつかお仕事でご一緒したいと強く思っていた方々だったし、きっと自分に新たな道を拓いてくれる作品に取り組もうとしていることは自覚しているのに何故?と。


そんな自分に腹が立ち、焦り、訳がわからなくなっているそんな時も共演者の皆さんの熱量に感化され、そして藤田さんがとても丁寧に向き合ってくださいました。


稽古を重ね、公開稽古、東京公演、兵庫公演。


やればやるほど発見があり、毎回毎回作品内容についてもいろいろなことを考え、そして楽しくもなってきて、回数を重ねれば重ねるほど徐々に作品が深みを増して濃くなっていく、そんな実感がありました。


今、思い返すとあの悩みも苛立ちも含めて、今の自分には必要な時間だったんだなと感じました。


必要なタイミングで出会うべくして、出会えた役、作品だったのかなと。


東京、兵庫ともに皆さんが見せてくださったスタンディングオベーションの景色、皆さんの表情、鳴り止まない拍手は一生忘れません。


初めて経験する、幸せなひと時でした。


そして、大千秋楽カーテンコールの時に挨拶をしている藤田さんを見ている時に、この方に出会えてよかった、この作品に出られてよかった、素晴らしいキャストの皆さん、この作品を一緒に作り上げてくださったスタッフさんに出会えてよかったなと強く感じました。




スキッパー役の田中さん。


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まさに監督のような威厳と優しさで、僕たちを見守り、支えてくれていました。

個人的に田中さんの芝居を見るのがいつも楽しみでした。

そして、お父さんのような温かさがほんまに心地良かったです。




タケシ・カワバタ役のはやたくん。


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はやたくんは同じ関西出身ということで、自然と打ち解けていきました。

稽古で関西弁のカワバタを初めてみた時はゾクッとしました。

難しいフォームを細かく研究し、自分のものにしていたのはほんまにすごいなと思いましたし、尊敬です。

実は公演中、カワバタ×トッディの組み合わせで、要所要所で細かい小ネタで楽しんでいました。




ロドリゲス役の吉田っち。


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唯一の同い年ということもあり、いつの間にか仲良くなっていました。

よく一緒に帰り、話もしました。

彼がふとした瞬間に放つ爆発力にはみんなが驚き、そしてチーム内にたくさんの笑いを作ってくれていました。

後半になればなるほど、魅力を増して行く吉田っちが僕のツボにもなっていました(笑)

ほんまにお疲れさんでした。




ダレン役の章平。


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苦楽を共に過ごした大切な仲間、同志である章平とまた一緒に舞台に立てることが嬉しくてたまりませんでした。

ダレンとして作品に熱い思いを持って最後までぶつかっていく姿にハッとさせられ、たくさんの刺激を貰っていました。

トッディとしてもダレンはとても大きな存在、人物だったので、終わったあとに章平がダレンで本当に良かったと思ったし、章平ダレンを称賛する声を聞くと、自分のことのように嬉しかったです。




デイビー役のspiさん。


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オーディションで初めて会った時、メジャーリーガー感がすごい!!と思ったのを忘れもしません。

デイビーという唯一エンパイアーズではない選手、一人でチームを背負っている姿はとてもかっこよかったです。

いつしか、もうメジャーリーグのプロ野球選手にしか見えてこなくなっていました。

とてもフレンドリー且つ情熱的な方で、役を、作品を見てくれていて、個人的にもう本当の本当に安心感が半端じゃなかったです。




マルティネス役の渋さん。


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素晴らしいアイデアや存在感、そのセンスに脱帽でした。

まさに目からウロコ。

稽古中から笑いのツボにどストレートに刺さってきて、マネージャーさんに何故か報告している自分がいたくらい(笑)

あまりに魅力的すぎて、マネージャーさんと共にいつの間にかファンみたくなってました。

東京楽日~兵庫に行くまでの間、渋さんマルティネスを待ち受けにしていていたくらい。(笑)




ジェイソン役の心さん。


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キャッチャーらしい頼もしさと、溢れるストイックさで僕たちを支えてくれていた心さん。

稽古から次々と出てくるユーモアさに釘付け状態でした。

演出の藤田さんが言っていた”喜劇王”とはまさに心さんです。

たくさん笑わせていただきました。

キャッチャーとしての安心感がすごくあって、投げ方も丁寧に教えてくださいましたし、同じアメリカ、ロッカーが隣同士としても頼もしかったです。




キッピー役のみかてぃ。


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昔から知っているみかてぃですが、こんなに近くで過ごすことはなかったので、今回の語り部としての膨大なセリフ量や重圧に負けることなく、進んでいく姿を間近で見て、感じれて良かったなと思っています。

エンパイアーズの中心にいるみかてぃが居たからこそ、僕たちも全力で生きることができました。

ありがとう。

そして、彼の繰り出すふとしたひと言のセンスが僕はやっぱり大好きやなって思いました。

次もよろしくお願いします。




シェーン役の類くん。


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役としてチーム内で孤立している存在として、類くんが作り出す独特のシェーンの雰囲気や癖が絶妙で、とても際立っていたと思います。

そういえば、本読みの時からもう既に出来上がっていて、驚いたのを覚えています。

稽古ではまじまじと見てしまいましたもん。

劇中とは違い、普段は優しく、独特の感性を持ち、面白い類くん。

懐かしのカードゲームをみんなでしたりもして、楽しい時間を過ごすこともできました。




メイソン役の良知さん。


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メイソンとしての立ち位置で、この作品を俯瞰し、包み込んでくれていた良知さん。

語り部、メイソンとの切り替えをこなす姿を見ていて、いつもすごいなと感じていました。

魅力的なメイソンを作り上げていく過程を見られて、勉強になりました。

東京公演では鏡前が隣だったということもあり、ついつい甘えてしまった。(笑)

いつの間にかお兄ちゃんみたいな存在になっていました。

またご飯連れてってもらわないと。にやにや




演出の藤田さん。


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斬新な考え、演出。

いつか藤田さんの作品に出たいと思っていた自分にとって、稽古場での時間は刺激的かつ、勉強にもなり、とても幸せな時間でした。

それに加えて面白く、チャーミングな藤田さんは本当に素晴らしく魅力的な作り手の方だなと思いました。

まだまだ役者として未熟な僕にまた1つ芝居の難しさ、そして面白さを藤田さんが教えてくださいました。

本当に感謝です。

でもまだ僕は藤田さんの世界を堪能し切れてないです。

またいつか必ずご一緒できる日を楽しみにしています。




こんな素敵な方々に今出会えたことは僕にとっての大きな財産となりました。


最後に改めてまして、応援してくださった皆さん、本当にありがとうございました。


感謝。


トッディ・クーヴィッツ役、多和田秀弥。


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