欧州クラブの平均賃金の比較
欧州クラブの賃金
海外でプレーする日本人選手も増えてきましたが、ヨーロッパ内では選手が移籍する度にその移籍金や年俸が注目されています。今回は、欧州クラブの賃金の比較を見ていきたいと思います。
実際に、欧州ではどのリーグが平均賃金が高いのでしょうか?今回も、UEFAが報告したベンチマーキングレポートを参考に考えていきたいと思います。
順位/リーグ/クラブ平均賃金総額(124円=1€計算)/収入に対する賃金の割合
- イングランド 134.5m€(約166億7800万円) 61%
- ドイツ 69.5m€(約86億1800万円) 52%
- イタリア 65.5m€(約81億2200万円) 69%
- スペイン 61.9m€(約76億7500万円) 60%
- フランス 47.9m€(約59億3960万円) 68%
- ロシア 35.2m€(約43億6480万円) 76%
- トルコ 28.9m€(約35億8360万円) 80%
- オランダ 15.1m€(約18億7240万円) 61%
- スイス 14.1m€(約17億4840万円) 67%
- ベルギー 12.4m€(約15億3760万円) 63%
- ポルトガル 12.1m€(約15億40万円) 63%
- オーストリア 9.6m€(約11億9040万円) 74%
- カザフスタン 8.7m€(約10億7880万円) 78%
- ウクライナ 7.7m€(約9億5480万円) 62%
- デンマーク 7.6m€(約9億4240万円) 64%
- スコットランド 7.3m€(約9億520万円) 66%
- ギリシャ 5.5m€(約6億8200万円) 71%
- スウェーデン 5.2m€(約6億4480万円) 50%
- ノルウェー 4.6m€(約5億7040万円) 51%
- ポーランド 4.2m€(約5億2080万円) 62%
イギリスのプレミアリーグは、ドイツやイタリア、スペインと比べてもクラブの平均賃金は2倍となっていて、群を抜いていますね。
ファイナンシャルフェアプレーとも大きく関わってくる部分が、収入に対する賃金の割合です。賃金の多くが選手の給与となっていますが、収入をその他の運営費や管理費、投資などに配分しているのか、リーグ全体で傾向が見ることできます。
例えばドイツ、ノルウェー、スウェーデンのクラブは、50%から52%で賃金率が低く、固定費が少なく比較的運営リスクが少ないクラブが多くみられます。
反対に、トルコ、カザフスタン、ロシア、オーストリア、ギリシャは、71%から80%を占めていて、そのシーズンの状況次第で損失が発生する確率が高いという事実があります。
こうした結果を見る上で気を付けているのは、現地通貨や労働基準、その国の経済も大きく関わっています。またリーグの平均賃金も年々上昇していますが、国内のクラブ格差が大きいリーグも存在しています。