◆欧州各国のトップリーグのクラブ数は減少傾向
和久井です。
各国のサッカー協会は、常にリーグを観察して多角的にトップリーグのクラブ数を検討しています。実際にヨーロッパの各国トップリーグのクラブ数は増加しているのでしょか?それとも減少しているのでしょうか?
今回も、UEFAが報告したベンチマーキングレポートを参考に考えていきたいと思います。欧州の37リーグを対象にしています。
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2002-2007年シーズン
16リーグがクラブ数を増加し、総計707クラブから733クラブとなっていました。
2016/2017シーズン
増加
デンマーク 10 ⇒ 14クラブ
キプロス 10 ⇒ 14クラブ
ブルガリア 10 ⇒ 14クラブ
ベラルーシ 10 ⇒ 16クラブ
減少
ジョージア 16 ⇒ 14 ⇒ 10クラブ
ラトビア 10 ⇒ 8クラブ
ハンガリー 16 ⇒ 12クラブ
ルーマニア 18 ⇒ 14クラブ
ギリシャ 18 ⇒ 16クラブ
リトアニア 10 ⇒ 8クラブ
アゼルバイジャン 10 ⇒ 8クラブ
ボスニア 16 ⇒ 12クラブ
アルメニア 8 ⇒ 6クラブ
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733まで増えたクラブ数が、 706クラブまで減少しています。
こうしたクラブ数の増減や大会方式は、観客動員数の解決だけに目が行きがちです。実際は、各国リーグが選手やファン、代表、リーグやクラブ運営など様々な観点からリーグのクラブ数や大会構成の変更を行うため、観客動員数を増やす目的でクラブ数を減らす国もあれば、クラブ数の増やす国もあります。さらに言えば、クラブ数が増減しても、試合数が必ずしも増減することもありません。
◆欧州リーグで最も観客数が伸びているリーグは?
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↑デンマーク 0-5%増加傾向
↓キプロス 10-20%減少傾向
↑ブルガリア 0-5%増加傾向
↓ベラルーシ 5-10%減少傾向
↑ラトビア 20%増加傾向
↑ハンガリー 5-10%増加傾向
↓ルーマニア 5-10%減少傾向
↑ギリシャ 20%以上増加傾向
↓リトアニア 20%以上減少傾向
↑アゼルバイジャン 20%以上増加傾向
↑ボスニア 0-5%増加傾向
↑アルメニア 20%以上増加傾向
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リーグのクラブ数増減は、例えば上記に例を挙げた観客動数のように一つの要素ではなく、様々な要素を複合的に考えた上で決定する必要があることが見えてくると思います。
この複合的要素を、今後もう少し考えてみたいと思います