◆世界で活躍する監督が多い国は?
和久井です。
選手だけでなく、多くの監督が国外で指揮を執っています。実際に、より多くの国に監督を輩出しているのはどこの国なのか、見ていきたいと思います。
今回も、UEFAが報告したベンチマーキングレポートを参考に考えていきたいと思います。
2016年8月の時点で、世界の90のリーグ中で、79の国籍の監督が活動しているようです。
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上記は、世界90のリーグの中で指揮を執る国外監督の国籍をカウントし、上位5カ国の国籍を表したものです。
一位はイタリア人、世界の15リーグで活躍しています。
二位はセルビア人で、14リーグ。
三位は、同12リーグでイギリス、フランス、スペインでした。
歴史的な背景や文化、国民性、環境など様々ですが、やはり各国の監督のオリジナリティを強く感じます。
サッカー発祥の地であるイギリス、そしてイタリア、スペイン、フランスのサッカーはスタイルは個人としてもチームとしても高く評価されています。セルビア人監督の活躍は日本でもストイコビッチ、オシム、ペトロヴィッチなどと共に知られていますが、セルビア人という枠以上にはさらに個人の戦術やメンタリティ、マネジメントなどででより強い独自性を感じています。
個人的にもスロベニアで2年半プレーしていた時に、スロベニア人にも感じたことですが、そこで出会ったセルビア国籍の選手や監督から様々なサッカー観を学んだことを覚えています。
欧州リーグの中で、外国人監督をより多く採用しているリーグ。
75% イギリス(プレミアリーグ)
75% カザフスタン(プレミアリーグ)
63% イギリス(チャンピオンシップ)
63% ラトビア(ヴィルスリーガ)
50% スイス(スーパーリーグ)、キプロス(ファーストDiv)、ルクセンブルグ(BGLリーグ)。
その他、
100% カタール
100% UAE
86% 南アフリカ
73% 中国
33% オーストラリア
そしてJリーグでは、29%という値でした。イギリスのプレミアリーグでは10カ国75%の外国人監督となっているものの、多くのイギリス人監督が世界12カ国のリーグで活躍しているということですね。
カタールやUAEは完全外国人によって構成されています。
個人的に、日本人監督にぜひもっと国外で指揮してほしいと思うし、代表監督はやはり日本人であるべきだと思っています。ただ、リーグ全体はもっとグローバルな人材がいた方が、活性化するとも思っています。