◆欧州リーグと日本リーグでの監督の平均年齢の違い
和久井です。
監督業は、日本と欧州で年齢的な差はあるのでしょうか。
今回は、UEFAが報告したベンチマーキングレポートを参考に考えていきたいと思います。
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上記は、60の欧州リーグ(2016年8月時点)でのクラブの監督の平均年齢を算出したものです。国の表記がないものは、二部リーグです。
51歳~53歳は、6リーグ
49歳~51歳は、9リーグ
47歳~49歳は、15リーグ
45際~47歳は、20リーグ
45歳以下は、10リーグ
前回、監督交代を合わせて見てみると、トルコ、ハンガリー、スロバキア、イタリア二部は比較的年齢の高い監督が1シーズンの中で入れ替わっていることが分かります。
では、もう少し広げて世界と比べるとどうでしょうか。(2016年8月時点)
ブラジル:トップリーグ51.2歳、二部47.5歳
コスタリカ:49.3歳
メキシコ:トップリーグ50歳、二部45.2歳
コロンビア:51.5歳
エクアドル:49.4歳
ウルグアイ:50.9歳
アルゼンチン:45歳
チリ:45.5歳
南米の平均は、48.9歳
アメリカ:44.4歳
オーストラリア:49.3歳
中国:トップリーグ54.9歳、二部リーグ48.5歳
韓国:49.5歳
そして日本は、50.3歳で二部リーグは49歳で、アジアの平均年齢(50.5歳)や世界的な平均値から見ると平均的な年齢ですね。欧州と比べると、欧州リーグの監督の平均年齢約46.5歳よりも高いことがわかります。
大陸ごとにみると、アフリカが53.7歳で最高平均年齢、欧州が46.5歳で最低平均年齢でした。ここで追記しないといけないのは、必ずしも各リーグの各クラブの監督が自国籍の監督ではないので、あくまでも各リーグに在籍している監督の平均年齢であることは理解する必要があります。
個人的には、単純に日本にも30代のトップリーグの監督が現れてほしいな、と思っています。