2010年ワールドカップで使用されるサッカーボール 歴史や種類  | 和久井秀俊オフィシャルブログ「海外サッカー選手のホンネ」Powered by Ameba

2010年ワールドカップで使用されるサッカーボール 歴史や種類 

和久井です。

サッカーには古い歴史がありますが、同時にボールにも長い歴史があります。

現在、世界で生産されている手縫いのサッカーボールの約70%が実は、パキスタン北部で製造されています。単純に生産コストが低いということと、原料が比較的手に入りやすいのが理由です。

昔のサッカーボールは牛の天然皮革で作られていました。その後、改良を続け今の人工皮革のサッカーボールが誕生しました。

天然皮革の表面の形状は、多くは五角形と六角形の組み合わせでできています。雨が降った場合などは水分を吸収しやすく重くなります。

人工皮革の表面の形状は、2006年ワールドカップで使用されたアディダス社(モルテン共同開発)の打ち出したプロペラ状のパネル6枚とローター状のパネル8枚の計14枚で構成されたものになどに使われていました。このボールが開発されるまで7年もかかったというから驚きですね。これは、より真球に近い形状にしたもので、雨にも強いです。

大きさは、1・2・3・4・5号球まで存在しています。日本では3号球は小学生低学年以下、4号球は小学生用、5号球は中学生以上となりプロ選手も5号球を使用しています。

重さは、「試合開始時に410-450gとする」というサッカー協会の規定がありますが、それぞれのボールには様々な特徴があり、2つと同じボールはありませんし、実際に使用すれば変形し重さも変化します。

公式戦で使用されるボールは、「FIFAによって定められたボールの規格をすべてクリアしていて、さらにFIFA検定印が刻印されていなければいけない」というFIFAのルールがあります。

ちなみにこちらが実際に今年の2010年FIFAワールドカップ決勝戦で使用される公式試合球、「ジョブラニ」(人工皮革・サーマルボンディング)です。




パネル形状と3Dパネルにより真球性を高め、パネル表面に溝を入れることで安定した軌道を描くよう設計されているようです。

ボールの芯を捕えられる面積が増え、ボール表面の微細突起によりキックの精度を高めているそうです。

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