ここはアイドルや芸能関係の経済学専用なので、このネタは別のブログに書いてもいいんだが、竹中平蔵氏の発言自体がテレビの番組で話した話題でもあるので、まあ、よしとしたい(笑。

 

竹中氏のテレビ番組での発言は以下の記事がまとまっている。

https://mainichi.jp/articles/20201003/k00/00m/020/266000c

 

 

 

で、この件についての僕のtwitterでの発言をずらずらと。

 

竹中平蔵氏がからむとみんなおかしくなると思います。彼を弁護するのではなく、まともなBI議論ができなくなる恐れがあるのであえて指摘、
1 所得制限のBIはBIではないというのはおかしいです。財源に一律所得税をかければ所得制限に事実上なります(いままでの原田さん達の議論もそう)。

https://twitter.com/Y_Kaneko/status/1308907496053059589

 

 
 

2 所得制限のBIを原田案のように事後的に所得税率で制限する以外にも、事前の所得制限(低所得層中心)でBIを採用しているのがスペインですが、これを賛辞する人たちが他方で同様のことを言う竹中氏を批判している矛盾が目につきます。スペインのBIはBIではないという人もいて議論は錯そうしてる面も。

3 原田案(『ベーシックインカム』もそれに基本準拠した井上智洋らの案など)も7万円~9万円程度で、他の年金などの代替として提案されてます。竹中氏だけ批判して既存の論者を批判しないのが不適切です。これで生活できないという指摘は正しいですが、それならば具体的な設計が必要ですね。

原田さんよりも具体的な制度設計に踏み込んだ人たちは現状いませんが原田さんの最新のレクチャーをきいた感想は、ベーシックインカムには最低でも「竹中平蔵がいったから反対だ」というレベルの価値判断を抜け出せないかぎり実現にはほど遠いでしょう。その点を以下でも指摘。

https://twitter.com/hidetomitanaka/status/1292664166566658048

 

 
以上を踏まえて、僕は今回の竹中BI騒動をみていて、やはり以下の感想を強化するしかなかったです。匿名さんレベルのリプもまったく参考になるものは皆無です。それが今のBI論議がお花畑になっていることの証左で、その裏面が竹中BI騒動だと思っています。以上、中継でした。