ツイッターのタイムラインに流れてきた経済政策に関する考え方の匿名アカウントの四象限図があまりにもいいかげんだった。

 

まず財政積極派&金融政策有効の軸でのリフレ1とリフレ2はいいかげん。まずこれって消費税など税の減税増税というものを財政政策にいれて考えてないネット特有のバイアスにまみれてる。ある意味悪質。

 

 

例えば消費税の増税減税はもちろん財政政策。公共事業もそう。そのリフレ2になぜか飯田泰之さんがいて財政政策積極で金融政策有効がリフレ1という人たちより低めになっている。しかし飯田さんは公共事業の制約論者で著名であり、また消費増税への反対運動にはあまり積極的ではなかった。

 

 

また岩田先生は、いま手元にもあるが(それ以前のは研究室にある)、八田達夫先生との共著(2003年)では消費増税反対であり、また不況の下では積極的に消費減税を行い、また(インフレ目標導入の下)国債を発行してそれを日銀が引き受けマネーを増やせばデフレ脱却にきわめて有効と提唱。

 

こういうねじまがったネット特有のリフレの配置図が無批判に広まることは本当にリフレの理解をさまたげる。こういう図を支持する人はリフレをちゃんと理解してこなかったという見本でもある。

 

ちゃんとした図に「修正」しておく。