ちょっと前にtwitterで最低賃金についてつぶやいたことが、何人かの人にあらためてリツイートされてた。以下に再掲載。

 

 オーストラリアは最低賃金は世界最高水準だが、そのために構造的失業率は異様に高く5%を切ることはなく、若年層はこのおそらく2倍。他方で日本の最低賃金が低いのはともかく20年も「構造改革病」「緊縮病」にふりまわされデフレを放置した代償。逆にいえばデフレ脱却すれば最低賃金の伸びしろは大きい。

 

 「最低賃金の伸びしろ」の意味を若干補足。日本では地域差があるので一様にはいえないが、ざっくりいえば時給1100円から1200円までは構造的失業の上昇をみないで、最低賃金をあげることができるはず。もちろん前提があってデフレ脱却し、年々に名目GDPが2~3%は安定的にあがる必要あり。

 

アメリカのこの20年の年々の経済成長率や一人当たりの生活水準を考えれば、いまの最低賃金水準は許容可能(構造的失業率にも有意で悪影響を与えていない)。対してモンゴルが低いのはまだそれだけ豊かではないから。

 

なので「オーストラリアの最低賃金高い! 若者の給料も高い! わたしも行く!」と浮き足立ってオーストラリアに行っても、職を得ることができるかどうかが最大の障壁として立ちはだかるので、なんでもそうだが慎重に(笑。