マジック(1978) | とし104の気ままに映画プログ2

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傑作!!!





この映画を知っている人はあまり多くないとは?思います。ハッキシ言ってマイナーです。何か?昔の遠い記憶で「サスペリア2」の同時上映の形で公開されたような気がします。

主演は「羊たちの沈黙」「ハンニバル」のレクター博士役でお馴染みの名役者アンソニー・ホプキンスで、監督は「遠すぎた橋」「ガンジー」などの巨匠リチャード・アッテンボロー監督です。スプラッターな描写やゴブリンのサウンドのような攻撃的な音楽は皆無です。静謐で全体的に抑えたような静かなストーリーで進んでいきますが…………やはり話の肝、核になるのはブサカワ人形のファッツなんでしょうか??



場末のbarか?呑み屋みたいなところでカードマジックを披露する売れない芸人のコーキー(アンソニー・ホプキンス)だが…女子を口説こうとする酔客やビリヤードに興じる若者らがコーキーのマジックなんかに興味を示すはずがない。ガン無視状態であった。誰もろくに見てくれないのでキレて客を怒鳴りつけるみじめな有り様のコーキー。

病床にふせっている芸の師匠から「コーキーよ。人の心を掴むのじゃ~」と言われ、わかってはいたけれどドナイシヨ~と1人悩むコーキーであった。


売れない芸能人が一念奮起して再ブレイクをする例は結構あります。かつて石井明美が私にはこれしかない?!とランバダに目覚めたように・・・・・・コーキーも新たな芸風を開拓する。


コーキーは従来のカードマジックに加えて、大きい腹話術人形のファッツを駆使して腹話術+カードマジックのハイブリット芸を披露する。カードマジックの時はオドオドしながらやっていてろくに見向きもされなかったのに腹話術人形のファッツが喋る時は下ネタまじりの大胆なトークを繰り広げ、お客さん方に大ウケする。師匠の言う通りに客の心を惹き付けることに成功したのであった。


彼の才能に早くから目をつけていたプロデューサー(秋元康や小室哲哉みたいなもんでしょうか?)のベン(バージェス・メレディス)に見出だされ、コーキーのマネージメントを買って出る。ベンはコーキーをローカルながらテレビ出演するくらいにまで売り込んでくれる。コーキーはベンからのつてで本格的にNBCテレビに売り込みテレビ局のプロデューサーに腹話術ライブを観てもらう。テレビ局のプロデューサーもすっかり気に入り太鼓判を押してくれ、もう少しで全国区テレビデビュー目前のところまでトントン拍子に出世する。さながらいっこくどうがカードマジックを披露するようでもある。

コーキーとベンは食事を摂りながら今後のプラニングをベンから伝えられる。「おまいにチャンスが舞い込んで来たぜ~♪」
「も~じらさんといて~」
「テレビで特番を組んでもらえることになるかもしんねーおまいさんはこれから目がまわるくらい忙しくなんど~」
「まずはベガスの小屋で修行を積んで、それからは全国区のテレビ中継やで…『エンタの神様』みたいなのに出れんかも?しんね~ど。テレビ局から健康診断を受けてもらって契約書を交わす事になるんやで~」と言われるとコーキーは急に顔をこわばらせる??


「健康診断を受けるのは何ちゅうか~気が進まないんやけど…おいらの信条なんだヮヮヮ~。おいらは充分に元気なんだから問題ないっしょ?」と健康診断をかたくなに拒絶するコーキーに優しく諭しながら理論的に説明していくベンだったが………
元々カッとなりやすい性格なのか?カルシウム不足なのか?「じゃ~もういい!!(`ヘ´)フンだ!!」と怒って交渉は決裂してしまう!ベンが暖めてきた企画も一気にパーになってしまった…

コーキーはそのままタクシーに飛び乗り、大都会のコンクリートジャングルから故郷の寂しい田舎であるグロッシンガーへと都落ちをする。途中で自分が生まれ育った生家を見たりするが…もう別の家族が住んでいて、仲睦まじく戯れている
姿があった。天涯孤独の身であるコーキーはその姿を羨みながらも、再びタクシーの運ちゃんにメロディー湖までヨロ~と頼み、田舎道をタクシーを走らせる。

しばらく山合の道を進むと寂しい感じのメロディー湖のほとりに到着する。タクシー運ちゃんにかかったタクシー代以上のチップをはずみ、ここに来た事は他言無用やで~と口止めをしておく。

寂れた旅館?モーテル?の戸を叩くコーキー。湖ぎわの向かいにあるコテージを間借りしたいと、モーテルの女主人に頼み込む。女主人のペギー(アン・マーグレット)は「前は旅館の営業しとったんだけどね~今はもう開店休業状態でやってないんだわ~」と言うが…コーキーは「1日50ドルでどないですねん?」と破格の交渉で頼み「それならオッケーですわん」と滞在する手筈を取りつける。

コテージから旅館を眺めていると…………「苦しいよ~狭いよ~息苦しいよ~早ようこっから出してえ~な」と頼む声がする!?
「おぉぉっと…いけね~いけね~今出してやっかんな~」とケースからファッツを取り出す。

「ペグ(ペヤングではない)ww?僕の事を忘れちまったかな??ハイスクール時代はあんなに眩しかったけど…今でもギザカワユスだな~いい女だヮヮヮ」と郷愁に浸っていた。


一方のペギーの方も帽子を脱いで…「さすがにもう大昔のことだったワタスのこと忘れちまったかしら??」と同じくハイスクール時代の事を思い返していたのであった・・・・・・・・・・・・



元々は内気でToo shy shy boyなコーキーはマドンナであるペギーを遠巻きに見るだけで…とても告ったりなんて大胆なことは出来なかったのだが、今はファッツという本音代行をしてくれる強力な武器を手に入れた芸能人であり、変な自信をつけているので…ファッツを伴いペギーのお宅を訪ねる。一応はローカルテレビかなんかで認知されているのか?ペギーは「わ~テレビで見たまんまやわ~あの有名な?ファッツね~」と大はしゃぎする。掴みはOKよし!なコーキーは何だか?伏し目がちなペギーに優しく語りかける。
「君はキレイだ」と口説き文句も自然と口にすることまで出来るコーキーにペギーは半べそかきながら最近の事情を話してくれる。夫のデュークは事業に失敗して家計は火の車状態で、この旅館も近々廃業する予定であったこと。夫とも惰性で夫婦生活を続けているだけですっかり愛情も枯れ果ててしまっていることを打ち解けてコーキーに話してくれた。
「彼は今でもジェームス・ディーンなのかい?」と皮肉っぽく訊ねるとペギーは泣き出してしまう!?そんなペギーを優しくなだめる。

コーキーはペギーに夜の食事の後、自身の持ち芸であるカードによる読心術?に彼女を誘う。いつになくマジなコーキーにドキッとするペギー。
「何を?そんなにマジになってんの?これはゲームなんでしょう?」と訊ねるペギーに「ちょっと黙ってて!」と怒るコーキーに一瞬ドキッとする。
「ペギー。貴女の引いたカードはこれか?」と悩み抜いた末に出したカードはまさしくペギーが引いたものであった!!
嬉しさのあまりお互い抱きしめ合う。
そして・・・・・・・・2人は口づけを交わしとうとう一線を越えてしまう。夫のデュークでは得られなかった女としての悦びをコーキーで満たされるペギー。もしかして相当に立派な兵器をコーキーはお持ちになっているのか?は定かではないが2人は不倫という形で結ばれるのであった。


2人のエッチをあたかも監視するかのように鎮座しているファッツが何かを企んでいるかのようで?!怖ェェっす((((;゜Д゜)))

コーキーは芸能界から足を洗い、故郷のこの寂れた田舎でペギーと共に生きていこうと決心する。だが…………コーキーのもう一つの心の中の本音部分の代行者であるファッツがコーキーに「こんなクソ田舎にいつまで引っ込んでるつもりなんだよ~都会へ帰ろうぜ~」とコーキーをそそのかす。コーキーとペギーの仲にあたかも嫉妬するかのようにコーキーを責め苛むファッツ?!まるで二人で喧嘩をしてるみたいな?ドツキ漫才をしているような有り様である。コーキーの心の葛藤や本音を吐露するのはもはやファッツ抜きでは成り立たないぐらいにコーキーは心を病んでいたのであった。これはもう精神医学的に言ったら分裂症や多重人格なんかに値するんじゃないでしょうか???

激しく罵り合うコーキーとファッツの奇異な芸の範疇を越えた姿を立ち聞きしていたベンの姿がそこにあった!!!
ベンはどうやってここの居場所を突き止めたのであろうか?ギクッとするコーキーは慌てて…「あ~今度やる芸を練習しようとしてたんだ~つい熱入っちまった~アハハハハハハハ~」と誤魔化そうとするが…………傍らですっかり一部始終を見ていたベンは「おまい、いつからそんな風になっちまったんだ~??」とすぐにコーキーの異常に気づきます。


「コーキー?おまいがあくまでも健康診断を受けんのを拒否したのはこれが理由だったのか??今ならまだ間に合う!いい医者知ってから直ぐに診てもらえ!」とベンはコーキーを説得します。
コーキーは激しく動揺し「何?言ってんだいおいらはいたって普通やで~」と口元がひきつった笑いをムリヤリ浮かべます。その間もファッツによる会話も続けられ「コイツwwおいらたちを連れ戻しに来たんでなくて病院送りにするつもりだよコンチクショー」とベンを罵ります。

一向に埒が明かないので…ベンがコーキーに提案を持ちかける。
「コーキーよ。じゃあテストをやろう。誰にでも出来る簡単なテストだ。それが出来たら全てを水に流そう。出来なかったらワシの紹介する医者に直ぐに診てもらうこと!!いいね?」と訊ね、コーキーは「何すんねん?」と訊く。



「ファッツを5分間黙らせろ!!」


ポカ~ンとするコーキー。「ナンダ?そんな造作もないこと。5分じゃなくて5年だって大丈夫やん」と強がって見せるコーキー。「そう願いたいね~」とベンは腕時計を見て軽く頷く。

この映画の白眉とも言うべき名シーンです。アンソニー・ホプキンスの熱演がキラリ(☆∀☆)と光ります。ファッツ抜きで会話が出来ないコーキーにとって寝ている時以外に、ファッツを使わない生活なんてあり得な~いので…たったの5分が永遠に続く苦痛のようにもコーキーには感じられるわけです。デコに脂汗を浮かべて泣きそうな顔でしきりにベンに時間を訊ねるコーキーが哀れにも見えてきます。
「どのくらい時間が経ったかな?」
「まだ1分半だな」
「あんたも酷なこと考えるよね~」
「そうかえ?それは残念だな…」
と落胆するベンを尻目に3分ともたずにファッツを抱えて持って………
『は~い兄ちゃん姉ちゃんジーちゃんバーちゃんパパにママ~寄ってらっしゃい見てらっしゃいファッツさまのお出ましだ~!!!』と腹話術をおっ始めてしまう!!

「待ってこれは…」とベンの退出を遮ろうとするとベンに「ナメんなよ~おいらはこのショービジネスの世界で飯食っとんのやで~」と凄まれて元来小心者であるコーキーはビビってしまい、すごすごと引き下がってしまう。

「どないしよ~せっかくのペギーとのラブラブ生活が待っているのに…このままじゃ基地外扱いされて病院送りだヮヮヮ~ホンマどないしよ~?」
「おまいが捕まっちまうのはヨロシクナイな~ベンのこと消しちまえ?!この際だから…」
「エエッ!!!そんなこと出来へんわ~でもどうやって殺るのさ?」
「Me!Me!Me!俺のこと使っていいからさ~♪」

夜道の暗がりを急ぐベンを草影から強襲するコーキー。ドデカいファッツの図体を使ってベンのことをシバき倒します。撲殺されたベンの遺体を見て息を荒々しくハアハアさせているコーキーに向かって「おい!ベンの身元が割れる免許証とか抜き取っとけよ」とファッツが耳打ちします。
証拠隠滅を図った上にさらに重しをつけてメロディー湖にベンの遺体を沈めます。
これでヨシ♪


と思ってたのも束の間・・・・・・・・

ベンを始末したけど、ペギーの夫のデュークが出張から帰って来ちゃったよ~トホホ(;´д`)~ン


ちゃっかり居座っているかのように小屋を間借りしているコーキーと嫁はんのペギーが仲がいいのを怪しみ、ペギーを問い詰める。
「おまい!おいらが出張中なのをいいことにあの三流芸能人と浮気しとんでねえのか!!正直に白状せいや~」と詰めるが、ペギーもなかなかしたたかな女であり、「ゼッタイにしとらんわ~でもねホンとはしたかったかもね~♪」とさらっと言ってのけ、デュークのことをヤキモキさせる。

ある日、デュークに誘われてコーキーはメロディー湖に釣りに行く。ボートで湖の真ん中らへんに来て釣糸を垂れる。デュークの愚痴を聞かされつつも、そんな彼に同情したのか?デュークのポケットウィスキーをもらう。呉越同舟な二人だが…………デュークは大物がかかったらしい?!全く獲物が上がる気配が感じられないと言う。コーキーはドキドキビクビクする。まさかベンのドザエモンが釣糸に引っ掛かったんでは…………とデュークの背後でオールを持って構えて殺る準備をしたところで上がったのは木の枝でとりあえずホッとする(-。-;)




志村~うしろ!うしろ~!!


結局、岸辺に打ち上げられたベンの遺体を発見する二人だが…

デュークはコーキーに電話しに行かせて、元々コーキーを怪しんでいたのでコーキーの間借りしている小屋を家捜しする。
スーツケースの中を調べるとゴソッと血の着いた服やベンの財布など遺留品がまるまる見つかる!!
「やっぱりな~」としているデュークの背後にファッツが不敵に微笑むように佇んでいる!


「何で~い!?驚かしやがって~」とファッツに近づいてソッと触ってみる・・・・・・・・・・・・・・


あたかも「チャイルドプレイ」のチャッキーのように邪悪な意思を持った人形に生命が宿ってデュークを殺害しているかのように見えなくもないですが…実際はファッツの背後に隠れたコーキーがナイフでグッサグッサ執拗にデュークを刺しまくっているのです!Σ( ̄□ ̄;) つんのめったところにまたも深々とナイフが突き刺さり、喉元も切り裂かれデュークは絶命します。

ファッツの悪魔的な笑みを浮かべているようで…つんのめって勝手に口が開いただけなんですが、なんとも言えない不気味さ禍々しさがあります。


ふーふー息を荒くするコーキーに「おい!まずは俺の顔についてる血を拭き取るんだよ~それからベンとデュークを大きい布でくるんで重しをつけて二人まとめて湖底に沈めちまえよ」とやたらと居丈高に命令調な口調でコーキーにアドバイスをする。
今度こそペギーとラブラブ生活を送れるとウキウキブギウギのコーキーは帰って来ないデュークを心配するペギーに「彼はおいらがペギーを寝取ったことを白状しないからってブチキレてどっか行ってもうたん。彼とは冷静な話し合いはムリ目っぽいから距離を置こう!」と二人して駆け落ちしようと誘います。ペギーは嬉しそうに照れくさそうにもしますが…「やはり夫に黙って出ていくことは出来へんわ~彼が帰って来るまで荷作りして待ちましょう」と最後の一線を越えるのには躊躇しがちな、夫デュークへの負い目からか彼の帰宅を待つことにします。

コーキーも荷作りをおっ始めます。晴れ晴れ気分で作業して、ファッツをケースの中にしまいます。そしてファッツに告白するかのように・・・・・・「おいらはおまいを置いてペギーと2人で新婚旅行にパリに行くことにしたわ~だから留守番ヨロ~おとなしくしてんだぞ~」とたしなめる?!

「ちょっちょっちょい待ち~ちょっと待ってちょっと待ってお兄ーさん。ラッスンゴレライ説明してよ~おいらとおまいは一心同体少女隊だがや~そんなんワシを置いてったらおまい何も出来んやろ~?たのむよ~後生だから~おとなしくしてるからさ~」とファッツは懇願していたかと思いきや………………………

「バラすよ♪」
ギクッ(゜゜;)とするコーキー。「な、な、何言ってんの~そんなん出来るわけないっしょ~」と冷や汗もんのコーキーにファッツは続ける。

「おまいのために色々と人生の手ほどきをしてきてやったのに…そんなのに恩を仇で返すようなまねするんだったら、ある日の夜中にみんなに聴こえるように『メロディー湖には死体が2つ沈んどんのやで~』て言っちまうかもしんね~」とコーキーに脅しをかけてくる?!?!


おいらは正常だ!?そんなこと出来るわけないっしょ!?おいらは正常だ!間違いなあい。と自分に言い聞かせるのだが…やっぱり心がぐらついてきているコーキーは、結局ファッツを伴い「一刻も早く2人でここを出て行こう」とせっつく。

ファッツが「カードの読心術なんて嘘に決まっとんやろ~おまいの気を引くための芝居に使わせてもらっただけやわ~女なんて単純な生き物だかんな~」と暴言を言ってしまう!!
ペギーは「ヒドイ!ワタスを騙したのね?影で笑ッとったんやね~」と泣きながら出てってしまう。


1人取り残されたコーキーは自分の心の葛藤とファッツによる本音の仮託に悩まされ自問自答する。

「今までおまいの面倒を見てきてやったのにつれなくするんだもんな~もうコンビは解消だな~」
「おい?おまい何であんなこと言わせんのや~もしかしておいらとペグの仲にもしかして嫉妬してんのか?」
「俺はもうおまい抜きで自分で喋ることが出来るんだからね~おまいは俺のことを腹話術で操っているつもりなんだろうけど…ホントにコントロールしてんのはワシの方なんやで~」
とファッツの命ずるままに四つん這いになったりシャウトしたりさせられ・・・・・・・・・・・・




「よ~し?ノッテきたね~じゃあナイフを手に取って?ナイフを振り上げて愛するペグを切り刻むんだよ~そしてお別れのキスを?!?!」

一旦、冷静になるコーキー。

ペギーも1人泣きながらも頭を冷やして、やはりどちらを取るのか?決断をします。コーキーはハイスクール時代に渡せなかった木彫りのハートを渡そうとします。

ペギーへの誤解を解くために、やはりファッツの力を借りて、ドア越しにペギーに語りかけます。しかし…ドア越しにいるコーキーの手にはナイフが握りしめられていた!!!!!!!!


コーキーは愛するが故にペギーと無理心中しようとしているのだろうか?





意を決してドアを開けるペギーだったが、そこにコーキーの姿はなかった?!

コーキーは小屋に戻り、自分の腹にナイフを突き立てたのであった!!!ρ(・・、)
 ペギーは木彫りのハートを握りしめていた。

「彼女は喜んでいた…微笑んでくれた…マジックなんかじゃない。やっと真心が伝わったんだ!もう思い残すことはない…………………………」
「何か?やけにお腹が痛いよコーキー?」
「もうじき俺たちは死ぬのさ」
「コーキー大変だ!!腹から血が出てるよ!?我慢出来るのかい?」
「なぜ?彼女と一緒に行かなかったんだい???」
「どうせ振られたさ~おいら1人じゃ何も出来ない…おいらはいつもおまいと2人で1つ。2人はプリキュアだからさ」



「コーキー。君は独りだ(爆)」

「何か?先に死ぬのは嫌だな~」
 「二人一緒さ~たぶんね?」







完全に心を決めたペギーが木彫りのハートを持ってコーキーの小屋にやって来る。「ふぞろいの林檎たち」みたくぽいぽい林檎でなく木彫りのハートをお手玉のように投げながら、ペギーは 「おい!こんなチャンスはめったにないぜ!!」と腹話術みたいな喋り方をしております。



「オーメン」などの音楽も手がけた巨匠のジェリー・ゴールドスミスのピアノの静かな旋律とともに映画は静かに幕を閉じます。



はっきし言ってマイナーな作品ではありますが、私の中ではベスト3に入る、傑作!マイフェイバリット作品な1つで、イマジカから発売されたDVDは即買いしました。それから「ゾンビ」「サスペリア」「悪魔のいけにえ」と同等に大事なコレクションとして、またたまに見返したりするお気にの作品なんです。

巨匠リチャード・アッテンボロー監督の抑え気味の演出とアンソニー・ホプキンスの圧巻の演技(このために腹話術を完璧にマスターしたそうです)を観るだけで納得です。派手なスプラッターシーンや痛々しい切り株シーンなどは皆無ですが…それでもグイグイと惹き付ける恐怖の演出は是非、観ていただければと思います。


最近また仕事が立て込んどりまして、すっかしアメーバブログを放置ぎみでしたスンマセン(;;)
皆様も暑い日々が続きますが、お身体の体調を崩さぬよう、熱中症にならぬよう気をつけて生活してください(^^)v